言葉選びを変えれば、相手の「NO」は「YES」に変わる。
僕が最近、大学での講義や自治体の市民向け講座などで必ずお話をするテーマです。
講義のときは島根県での“あるエピソード”を例に出すのですが、それは『この記事』をお読みいただくとして…今日はまた別の事例を。
先日、チーム内でのミーティングの際、メンバーのひとりから「◯◯の方に職人さんを“紹介してもらいたい”とお願いしているのですが、なかなか協力を得られず…」という相談を受けました。なので、どんなふうにお願いしているかを具体的に教えてもらったのですが、結論から書くと、僕も「正直、僕でもそれだと断るだろうな…」という“言葉選び”をしていました。
その言葉選びについてざっくり解説をすると、「職人さんを紹介してもらえませんか?」というフレーズで終わってしまっていて、「紹介」とは「候補を挙げるだけでいいのか?」「候補を挙げたあと、職人さんに何か話を通してほしいのか?」と、“どこまで”やってほしいかがわかりませんでした…。そう、そこには少々“気持ち悪い疑問”が生まれ、相手の心に残り続けてしまう…。さらに書くと、自分たちの手間だけでなく、起こりうるリスクも(さらに書くと、メリットも)少し足りないように感じ…。結果、相手は体の良い断り文句を使い、こちらのお願いを断るのです…。
言葉選びを変えれば、相手の「NO」は「YES」に変わる。相手にとって気持ち悪い疑問が生まれないように、できる限り、こちらの意思や目的をはっきりと伝えることが大事なのです。
協力者やファンや仲間の協力を得られるかどうかは、自分が選ぶひとつひとつの「言葉」次第で変わってくる。いつもよりほんの少し慎重に、そして丁寧に言葉を選ぶだけで、相手の対応は大きく変わってくるのです。