最近、改めて気付かされたことがあります。
自分の怒りの奥にはいつも「不安」がある、ということに。
たとえば、「メンバーが思うように結果を出してくれない」という怒りが湧いてきたとする(これはフィクションです。うちのメンバーはしっかりと結果を出してくれていますので…)。
これはメンバーへの怒りを冷静に分析してみると、「売上げが少ない」→「赤字になる」→「会社が維持できないかもしれない」という不安がその正体であることがわかります。だからパパっと、「結果を出してくれない」というメンバーへの怒りではなく、「会社が倒産するかもしれない」という自分自身の不安に置き換えてみる。これによって客観的に「自分が抱えている不安」を見つめることができて、不思議と怒りが収まっていく。状況は何も変わっていないのに…。
そしてこれは怒りの沈め方の話ではなく、今やるべきことを冷静に見極めるためのものでもあります。
「会社が倒産するかもしれない」という不安は完全に消えなくても、どのラインまで売上げを上げれば、不安は和らぐのか? その和らぐラインまで持っていくために、今は何が一番大事なのか? どんな一手を打つべきか? どこに時間を投資するべきなのか?メンバーに対して怒っているだけでは見えづらかったことが、少しずつハッキリと見えてくるようになるのです。
怒りが湧いてきたときは、その奥にある不安に注目してみる。次のアクションが見えてきたとき、気持ちはずっとポジティブになっているはずです。そう、これは自分自身のメンタルケアの話でもあるのです。