自分の仕事は、自分でつくる

明日の仕事のヒントと、行動力の高め方

滑走路を走らずに、いきなり飛ぼうとしている人は多い

「飛躍」
飛び上がること。大きく発展して活躍すること。

 

「飛躍した人」と「人」を付け加えてみると、個人でスキルを磨き、経験を積みながら大きく発展して、大なり小なりひとつの世界で活躍している人という意味になります。

 

「飛躍(活躍)したいけど、できない。そのタイミングがやってこない…」と悩んでいる人は多いものですが、それらの人の多くは、あるひとつの共通点でくくることができたりします。

 

それは、「準備をしていない(準備に時間をかけていない)」ということです。

 

とても当たり前のことを書きますが、今まさに世の中で活躍している人たちも、いきなり大空へ飛び立てたわけではありません。そう、よく使われる例えですが、飛行機は滑走路を走り、スピードを上げるからこそ離陸できる。それと同じで、飛躍した人も滑走路を走っていた時間が必ずあって、滑走路を走っている時間は意外と長かったりする。

 

その滑走路を走っている時間が、まさに「準備の時間」です。
たとえば、僕は「ニッポン手仕事図鑑」という動画メディアを立ち上げ、伝統工芸の仕事をあれこれと依頼されるようになりました。そんなニッポン手仕事図鑑を立ち上げるにあたって、ビジネスプランを考える企画力(経営に関する知識も含めて)は当然必要で、それを実現するための行動力はもちろん、周囲の人を説得し、巻き込んでいくための伝える力(主に文章力)も必要でした。

 

そういった「さまざまな力」を身につける期間が準備期間であり、滑走路を走っている時間です。その準備期間なくして、ニッポン手仕事図鑑というビジネスを立ち上げ、7年間も継続することは不可能なのです。

 

今は何となく、滑走路を走らずに、いきなり飛ぼうとしている人が多いような気がしています。特に、20代の若い人たちに。でも、それは不可能に近い。

 

飛行機も簡単に飛んでいるように見えますが、滑走路を走り出す前にも、さまざまな準備をしているのです。いきなり飛べないのはみんな同じ。だから、焦らずにまずは滑走路を走りはじめましょう。全力で走っていたら、きっと飛行機のように、いつしかふわっと離陸しているはずですから。