自分の仕事は、自分でつくる

明日の仕事のヒントと、行動力の高め方

「この人から学びたい!」と思った人に、何を聞くべきか?

「大牧さんからビジネスのことを学ばせてもらいたいので、少しお時間をいただけないでしょうか?」
講演やトークイベントでお話させていただいたあとなどに、そんなオファーをいただくことがあります。

 

そのときに聞かれることの第一位は、「失敗したとき(大変だった時期を)、どう乗り越えたか?」です。
不思議と成功事例よりも失敗したときの話を聞かれることが多いのですが、僕は昔から「この人から学びたい!」と思える人と出会えたとき、必ず聞いてみることがあります。むしろ、聞きたくて仕方がなくなってしまいます。

 

それは、成功したときの話でも、失敗したときの話でもなく、最初の一歩をどう踏み出したか? の話です。
少し補足をすると、失敗したということは、ある行動=挑戦をしたからこそ失敗したわけです。もちろん、失敗したときの話にも学びはありますが、僕はその挑戦をはじめた、最初の一歩目を歩み出したときの話の方が、何倍もの価値があると考えています。

 

なぜか?
最初の一歩目を踏み出すのが、一番難しいからです。

 

多くの人が自分が思うようなビジネスをはじめられなかったり、成長ができずに苦しい思いをしていますが、その理由は最初の一歩を踏み出せないからです。最初の一歩を踏み出してしまえば、もし失敗したとしても、その失敗は次につながる武器になり、エネルギーにもなります。だから、挑戦の過程で失敗した話=失敗しないためのヒントを得るよりも、一番難しい最初の一歩を踏み出す話を聞く。自分も最初の一歩を踏み出した方がきっと、自分の目指す未来に近づけると思うのです。

 

ビジネスを学ぶとは、僕はそういうことだと考えているので、「この人から学びたい!」と思える人と出会えたとき、必ず最初の一歩目の話を聞くようにしているのです。