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「準備」も「努力」も、方向性を間違えると結果は出ない

昨日、東京都が主催する『「東京手仕事」プロジェクト 商品発表会』にて、インタビュアーという大役を務めさせていただきました。
東京都が力を入れているプロジェクトだけあり、会場は日本橋三井ホールで、前日に舞台監督による動きのチェックや台本の読み合わせがあるようなイベントでした。このような舞台は人生ではじめてだったのでさすがに緊張しましたが、ニッポン手仕事図鑑の編集長らしい視点でインタビューができたかな、と。来場されていた職人さんたちからも「よかったよ!」と、お褒めの言葉をいただきました(はい、自慢です)。

 

さて、今日の本題。

 

僕が「はじめての大舞台」で百点満点とは言えなくても、なぜ依頼者が求める最低ラインの合格点を出せるのか? それは「しっかりと準備しているから」ではなく、「“準備する力”」を身に付けているからだと考えています。

 

しっかりと準備することと、“準備する力”って、違うの?
そんな声が聞こえてきた気がしたので、説明をします。

 

「準備をする」というのは、誰にでもできることです。でも、必ずしもその準備が結果につながるわけではありません。

 

これは「努力をする」と同じで、すべての努力が必ずしも結果につながるわけではないのです。努力の方向性を間違えると結果は出せないし、「そもそもそれを努力とは言わない!」と一刀両断している人もよく見かけます。厳しいようですが、たしかにそのとおりです。

 

準備も同じで、方向性を間違えると、結果は出ません。ひとつの仕事において、結果が出せる準備とは何か? を見極める(見抜く)力こそが、僕は「準備する力」だと定義しています。ただこれは、さまざまな経験を重ねてこその力なので、すぐに身につくものではないのです。

 

では、今は準備する力に自信がないけど、身につけられるまでどうすればいいのか? 結果を出せる準備はできないのか? 

 

もちろん、そんなことはありません。僕は「失敗と成功の分岐点を定める」ことで、力不足を補えると考えています。

 

わかりやすい例をひとつ。
たとえば、何かのインタビューを受けるとします。そのときに、何を答えられたら成功で、何を答えられなかったら失敗か? を定める。定めたら、それを答えられるように資料を読んだり、誰かに話を聞いたりして、答える準備をすればいいのです。「準備不足だった…」と後悔している人の多くは、失敗と成功の分岐点を定めずに準備をしている場合が多い。言い換えると、何となく準備をしている。

 

「成功と失敗の分岐点」はどこにあるのか? その問いひとつで、準備の精度は大きく変わります。