自分の仕事は、自分でつくる

明日の仕事のヒントと、行動力の高め方

ビジネスの基礎体力がないと、感情に振り回されることになる

僕は「ビジネスの基礎体力」という言葉をよく使います。スポーツの世界で「基礎体力」というと、筋力や持久力、柔軟性といった体を動かすために必要な「全般的な体力(体の機能)」を指します。だからこそ、バランスよく高めていくことが大事。

 

では、ビジネスの基礎体力とはなにか?

 

特に大事なふたつを挙げてみると、「諦めずに、考え続けられる力」であり、「上手くいかない理由をハッキリさせて、改善策を考え、行動を続けられる力」であると僕は考えています。つまりビジネスの基礎体力とは、「思考と行動を、粘り強く継続できる力」であり、結果を出すために不可欠なもの。ビジネスの基礎体力がない人は妥協した答えを出す人で、行動も妥協してしまう人なのです。自分に自信を持てず、自己肯定感も低くなり不安も大きくなるので、精神面も安定しない。結果、自分の感情に振り回されたりしてしまう…。

 

では、どうやってビジネスの基礎体力をつけていけばいいのか?

 

ひとつ目は、「何においても、まずは誰かに答えを委ねず、自分で答えを出す」こと。そして、それをしっかりと継続すること。この反復練習に限ります。

 

ふたつ目は「まずやってみて、上手くいかなかったことをハッキリさせて、どうすればいいかを考えて、またやってみる」。そう、試行錯誤をひたすらに反復すること。

 

ビジネス書を開けば多くのテクニック論が語られていますが、僕はシンプルにこの反復練習に尽きると考えています。その結果、企画や課題解決策を考える力が磨かれ、決断のスピードも上げることができる。つまり、結果が出るようになる。僕の人生を振り返ってみると、30歳になるまではずっと、真面目に基礎体力を上げるトレーニングを続けていたような気がします。

 

スポーツもビジネスも、基礎体力がないとホームランは打てないし、ゴールは決められない。早くも走れないのです。