年に3〜4回くらい、学生さんから「取材(インタビュー)をさせてほしい」というご連絡をいただきます。
目的や理由はさまざまですが、僕で役に立てるなら嬉しいですし、何よりもインタビューされることで自分自身の思考の整理ができるので、個人的にもありがたい時間です。なので、基本的にはお受けするようにしています。
今日は高校生の取材を受けました。Facebookのメッセンジャーで連絡をいただき、取材したい理由と想いを聞かせていただき、僕でよければ、ぜひ!と。
細かい内容は割愛しますが、インタビューの中盤で「職人さんと会うときに、気をつけたほうがいいことはなんですか?」という質問をされたので、それについて僕がどう答えたのかを今日は書いておこうと思います。
答えはシンプルに、「相手から時間(とお金)を奪っていることを、しっかりと自覚すること」です。
つまり、自分と会ってくれている時間は、職人さんが数千円、数万円の利益をつくれるはずの時間だったということ。
だからこそ、奪ったままではいけない。しっかりと準備をして(準備についても詳しく話したのですが、長くなるのでまた後日)、自分と会う時間にどんな価値があるのか? を、自分の中でしっかりと言語化しておくといいよ! とアドバイスをしました。それは言い換えると、「今日、時間を割いてよかったなぁ」と思える時間にするためにはどうすればいいかを、本気で考えるということ。
実はその高校生はゴールデンウィーク中に、“3万円の川”を渡り、ある職人さんに会いにいくそうです(アポも自分で取ったとのこと)。
僕は面識がないのですが、広く名前が知られている職人さんだったので、少し驚くとともに、高校生のアポを受けてくれるなんて素敵だなぁと思いました。
伝統工芸に携わる仕事がしたいという学生さんの中にも、想うだけの人と、想い、行動に移せる人にわかれます。
今日インタビューをしてくれた高校生は、後者でした。インタビュー後に「大学受験に合格するまでに、大牧さんが驚くような結果を出します」と宣言してくれたので、楽しみに待ちたいと思います。とはいえ、結果が出なくても、それもひとつのプラスの経験であり、評価できる結果なので、焦らないでほしいとは思います。
応援しています!