「伝統工芸に関わる仕事がしたい!」
20代、30代の若い人たちから、そんな相談をいただくことが増えました。皆さんなら、どのようなアドバイスをするでしょうか?
僕の答えはとてもシンプルで、「伝統工芸の仕事がやりたければ、まずは誰よりも多く、伝統工芸の現場に行って、職人さんと話してみればいい」です。もちろん、そのあとにそれぞれの相談者に合わせたアドバイスも付け加えたりはしますが、でも共通して言えるのは、「まずはそこ。次の話はそれからだ!」ということです。
そう、いつも答えは、とてもシンプル。
ただ、この「まずは」という一歩目のアクションを起こさずに、「伝統工芸に関わる仕事がしたい!」と口だけが動く人は多いのです。残念ながら、それでは思いが具現化する可能性は低い…厳しい話になりますが…。
「企画の仕事をやりたい!」のであれば、誰よりも企画書を書けばいい。
「映像の仕事をやりたい!」のであれば、誰よりも撮影をして、編集をすればいい。
繰り返しになりますが、いつも答えはとてもシンプルで、そこがすべてのスタートラインになる。そこから順位を上げていく(=自分の価値や存在感を高めていく)のは、そのあとのアドバイスになるのです。
何よりもまずやるべきことを、誰よりもやればいい。つまり、「思う時間」よりも「動く時間」を増やすこと。僕はいつも自分自身にもそう言い聞かせていて、アドバイスを求めてきた20代、30代の人、もちろん同世代の人にも小難しいアドバイスをせず、まずはシンプルにそう答えるようにしています。なぜなら、それが一番近道ですから。