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人生最大とも言える、“大惨敗”を通して学んだこと

もう10年くらい前の話、僕はあるプロジェクトにおいて、人生最大とも言える“大惨敗”をしました。
ある雑誌(ムック本)の企画を担当したのですが、それが大コケ。正直、出版する前は「絶対に売れる!」と確信していたくらいだったのに…。

 

その方の名誉もあるので(先に念押ししておきますが、その方のせいではありません)あえて名前は伏せますが、当時書籍を出版すれば「ン万部は堅い!」と言われる人気絶頂だったモデルさんを起用し、表紙はもちろん、誌面のあらゆる企画に登場してもらいました。でも、大惨敗…。全然売れませんでした。本当に売れなかった…。繰り返しになりますが、そのモデルさんの書籍は、同じ時期にン万部売れているのに…。

 

答えはシンプルで、「そのモデルさんが出ているからと言って、読者は本(雑誌)を買うわけではない」ということ。

 

そう、そこに“読みたい記事(特集)”があるからこそ、読者はお金を出してくれるのです。いくらモデルさんが好きだとはいえ、何でもかんでも買ってくれるわけではない。僕はそのモデルさんを起用すれば売れると大きな勘違いをしていたので、誌面の企画はモデルさんのファンが読みたいものでなく、スポンサーが望んでいた企画(自分が面白いと思う企画)を優先してしまったのです。

 

この大惨敗は、今も僕の教訓になっています。
とても当たり前のことを書きますが、どんなに好きなメーカーの商品でも「ほしい!」と思わなかったら買わないし、どんなに好きな職人さんでも「これ、いい! ほしい!」と思わなかったら、買わないのです。この当たり前のことを、振り返りたくもないほどの辛い経験を通して学べたことは、人生の財産になっています。

 

どんな演出をしても、どんなキャラクターを起用しても、どんなにSNSやプロモーションを頑張っても、ほしくないものは誰も買わない。大切なことは、いつもシンプルだったりするものです。