日刊「自分の仕事は、自分でつくる」

1年後の仕事を、面白くする。[ 7年間、毎日更新中!]

明日の自分のモチベーションは、自分でつくる

以前制作した『あいらし』というフリーペーパーで取材をさせていただき、一昨日に『Bar KO-BO』にご出演いただいた沖縄の陶芸家、金城由美子さん。沖縄県外にも…いや日本全国にファンがいらっしゃる職人さんです。

 

その金城さんが『Bar KO-BO』の中で、「大学を卒業して、すぐに独立したときにまず決めたのは、毎年必ず個展を開催すること」というお話をされていました。
当然、自分自身の活動や作品を知ってもらうプロモーションにもなるわけですが、金城さんは何よりも、それが自分の創作のモチベーションになるとわかっていたので、自分自身とそんな約束を交わしたわけです。「毎年どんなことがあっても、個展だけは開催しよう」と。

 

それを聞いたとき、僕は薩摩切子職人の中根櫻龜(なかねおうき)さんとお話をさせていただいたときのことを思い出しました。中根さんもまた、「独立してすぐに決めたのは、毎年ひとつ、自分だけの「香水瓶」をつくること。それだけはライフワークとして続けていこうと決めました」とおっしゃっていたのです。

 

独立してすぐなんて、ライフワークなんて言っていないで、とにかく食べていくこと、売上げをつくることに専念するべきだ! という人も多いと思いますが、ふたりは自分自身のモチベーションとなるライフワークを大事にしたのです。それが未来につながると確信を持っていたから。正しいか間違っているかという議論はさておき、ふたりの職人さんには今、多くのファンがいるのは事実です。

 

そういえば、僕の師匠でもあるコピーライターのTさんも、多忙な日々の中で、自分だけのフリーペーパーを定期的に発行していました。自分で取材と撮影をして、自分で記事を書き、自分でデザインをする。そして、印刷するお金がないときは自分でコピー機でプリントアウトして、自分で製本をして、読者に届けていました。それをはじめて見たとき、「めちゃくちゃ忙しいのに、なぜそんなことを?」と疑問に思いましたが、答えはすぐにわかりました。そう、明日の仕事のモチベーションになるからです。

 

長く続けていきたいからこそ、長く続けていくためのモチベーションを自分でつくる。あなたにとっての、年に1回の個展や香水瓶は、どんなものでしょうか? それがある1年とない1年では、仕事へのモチベーションや楽しみが大きく変わるはずです。もし「まだない!」という人がいたら、ぜひ探してみてほしいと思います。