自分の仕事は、自分でつくる

明日の仕事のヒントと、行動力の高め方

いつもの効果的なやり方を、捨ててみる

NHKで放送されているナレーションのないドキュメンタリー「ノーナレ」。
ニッポン手仕事図鑑の映像も“ノーナレーション”ですが、僕の勝手な想像ですが、ノーナレーションにした理由が同じなような気がしています。いつか機会があれば、番組を企画された方とお話をしてみたいです。

 

それはさておき、本日の本題。

 

テレビ番組の多くにナレーションが導入されていることからわかるように、視聴者にわかりやすく、正しく伝えていくためには、ナレーションはとても有効な手段です。でも「ノーナレ」はその名の通り、ナレーションという手段を手放し、番組を制作しています。

 

企画を考え、番組をスタートする前でイメージしていたことが、いざはじめてみるとイメージどおりにいかなかったことも多々あったと思いますが、やってみて、はじめてわかることはたくさんある。でもその反面、たくさんの気づきや学び、その先につながる経験を得たのではないかと、僕は勝手に想像していたりします。

 

いつもの、効果的なやり方を、捨ててみる。

 

実はこれ、僕がよくやるアプローチのひとつ。
たとえば、企画書。映像のお仕事をはじめたとき、(サンプルやイメージ)写真を数多く使用して映像の提案をしていましたが、あるとき一時的に「写真で伝える」という手段をやめたことがありました。そう、効果的な手段を捨ててみることで、その便利さはもちろん、意外に伝えられていなかったことや盲点が見えてくる。その後、また写真を使うようになりましたが、やめる前と後で、“写真の使い方は変わりました”。

 

いつもの効果的かつ有効な手段を捨ててみることで、見える景色がある。そんな実験が、明日の成長やクオリティにつながるかもしれません。