日刊「自分の仕事は、自分でつくる」

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プロの「すごい!」と、消費者の「ほしい!」は、ちょいちょいズレる

コンテストで受賞した優秀な作品が、必ずしも一般の消費者に評価されるわけではありません。むしろ、評価されないことも多かったりします。これは僕らが本業とする映像はもちろん、文章やデザイン、料理なども同じように評価が二分することがあります。

 

「あるときから、コンテストに作品を出すことをやめた」

 

以前、そんなふうに語ってくれたデザイナーさんがいました。
その理由はとてもシンプルで、プロ=審査員の目(ばかり)を意識した作品をつくり続けていると、一般の人に評価、共感される作品がわからなくなるから。そう、プロから見る「すごい!」と一般の方の「ほしい!」はまったくの別物なので、コンテストに応募し続けると、そこが見えづらくなる(ぼやけてしまう)と。

 

誤解のないように書いておくと、僕はコンテストで賞を獲れる人を尊敬しています。応募するだけでも相当なエネルギーがいるのに、他の応募者を熱量とクオリティで上回り、受賞できるのですから。そこは本当にすごいことです。

 

ただ、ニッポン手仕事図鑑の映像をとってみても、僕らのチームのビデオグラファーが評価する作品と、一般の視聴者が評価する作品は異なる。これもまた事実なのです。

 

だから僕はプロから厳しい評価が届いたときも、それをしっかりと受け止めつつ、同時に同じ作品の一般視聴者の評価を聞くようにしています。同じように厳しい評価をされることもありますが、まったく評価が異なる場合もある。もちろん、その場合も一般視聴者の評価を偏って重視することはなく、プロとの間のあるギャップについて考え、自分なりの答えを出すようにしています。その先に、次にチャレンジすることが見えてくることがよくあるので。