自分の仕事は、自分でつくる

明日の仕事のヒントと、行動力の高め方

どこを“強調”するかで、明日からの自分の気持ちや行動が変わる

昨日、ぼんやりとツイッターのタイムラインを眺めていたら…。
『雇い主の店主が「給料の2割を貯金するように」と言うと、従業員の青年は「無理だ」と答えた。でも、店主が「給料の8割で暮らしてごらん」と表現を変えてみると、なぜか青年は「やってみる」と答えた』というような(うろ覚え…)ツイートが目に入りました。

 

このような現象を「フレーミング効果」と呼び、「どこを強調するかによって相手に与える印象を変え、意思決定(その後の行動)にも影響を与える」という心理現象のことを指します。そう、「どこを強調するか」で、同じメッセージでも肯定と否定は分かれるし、その人が動くか動かないかも変わる。

 

フレーミング効果とは少し違うのですが、“どこを強調するかによって相手に与える印象を変え、その後の行動に影響を与える”心理現象は、自分自身への問いかけにも有効だと思っています。

 

たとえば。
僕の座右の銘は数年前から「今を生きる」なのですが、とはいえ44歳にもなると、老後のことが心配になることもあります。ニュースでは「老後2000万円問題」などと煽ってくるものの、まったく貯蓄のイメージができなかったりするわけで…。

 

考え続けても不安になるだけなので、僕はあるときから「強調するポイント」を変えることにしました。
つまり、老後の貯蓄を考えるよりも、たとえば安藤忠雄さんのように、レベルはまったく違っても、80歳になっても仕事ができる自分でいられるために、今なにができるか? を考えるようにしたのです。そう、「老後に働かなくてもいいだけの貯蓄をするには?」と考えるのでなく、「死ぬまで仕事ができる自分になるためには?」と考えるようにしたのです(もちろんイヤイヤ働くのでなく、僕は仕事が大好きで、できれば死ぬまで続けたいので、こういう発想になれるわけですが…)。

 

だから、時代の変化に敏感になろうとするし、もっともっとレベルアップのために“投資(=貯蓄と真逆)”をしようとも考える。そして、もっとも大事なのは健康。「そんなにハードに働いたら、体を壊すよ」と助言してくれる人たちが年に数回体調を崩す中、僕は7年間毎日ブログを更新できているように、ほとんど体調を崩していないのも、そこを意識しているからです。

 

どこを強調するかで、明日からの自分の気持ちや行動が変わる。
みなさんは、どこを強調して、自分自身に問いかけますか?