「マルチタスク」は生産性を上げる重要な要素だ…と言われた時代は終わり、今は「マルチタスクは生産性も仕事のクオリティも下げる」と言われる時代。裏付けは取っていませんが、「マルチタスク」は脳を退化させると、どなたかが発表していました。
日々忙しく仕事をしていると、どうしても必然的にマルチタスクを行うスケジュールになってしまうものですが、僕は医学的な研究結果ではなく、自分自身の過去の経験から「マルチタスクは生産性も仕事のクオリティも下げる」と結論づけていて、そもそもマルチタスクが得意ではないので、特に“勝負どころ”ではマルチタスクを回避するスケジュールを組むようにしています。
「時間術」なんて偉そうに言えるものではありませんが…。
僕は常に仕事に優先順位をしっかりとつけて、その上で「S」「A」「B」「C」という感じでランクをつけています。もちろん、最重要タスクは「S」ランク。この先の自分の未来を大きく変えるような仕事です。
特に「S」や「A」の仕事に取り掛かる前は、少なくても半日、できれば2日間くらいは他の仕事に取り掛からなくても「S」や「A」の仕事に専念できるように、「B」「C」の仕事をまとめて片付けてしまいます(休日を使ってでも片付けます)。
そして、ときには「S」の仕事に専念するために、「A」を「B」「C」の仕事と一緒に片付けてしまう。少しでも「S」の仕事を進めておこうと焦ったり、優先順位を明確にせずに仕事を進めていると、意識的、無意識を問わず、「S」と他のランクの仕事を同日にやってしまうものです。結果、「S」のクオリティが落ちる…。
「S」の仕事で最大限のパフォーマンスを発揮するために、まずは他を終わらせて、時間的にも精神的にも(ここが大事)専念できる状況をつくって、「S」に取り掛かるようにスケジュールと環境=作業する環境を整えています。
シンプルですが、それが「勝負どころ」を迎える直前の、僕の時間術です。