タイトルそのままで、それ以上でもそれ以下でもないのですが、44歳になった僕が40代になったばかりの頃に真剣に考え、いい意味で開き直って決めたこと。今日はそんなお話を。
30代はもちろん、40代にもなると「リーダーは」「管理職は」「40代は」という主語とともに、「こうなるべきだ」「こうならないといけない」という暗黙のプレッシャーが大きくなってきます。さらに書くと、今の時代の「老害」というレッテルが下手すると40代くらいから貼られてしまったりもする。SNSで10代、20代の若者たちの声が聞こえやすくなったからこそ、そのプレッシャーを感じている人がどんどん増えているように思います。
周囲の理想像を目指すことも決して悪くないのですが、僕は40代になってから考え方を変えました。それは、自分を「変える」という考え方を一切捨てて、自分を「磨く」という考え方に完全にシフトしたこと。ざっくりと書くと、僕は「とっつきづらく、怖そうに、厳しいように」見えてしまうタイプなので、そんな自分を変えようとした時期もありましたが、やっぱりとっつきやすく、優しそうに見えるように自分を変えようとしても無理が出るし、苦しくなる。
であれば、そう見えるのは仕方がないとして、そのマイナスを補い、ケアして、理解してもらえるコミュニケーション能力を磨いたり、言葉遣いや表情の表現力を磨いたりするように考えるのです。そう、「変える」ではなく、「磨く」。まだまだ全然できていませんが…。
僕は40代になってからより一層、人間的に成長したいし、魅力的になりたいという思いが強くなりました。『キャリアのVSOPの記事』でも書きましたが、50代になったら、仕事は人間性でやっていくものですから。でも、変えられないものは変えられない。だから、いい意味で割り切って、“磨く”ことにしたのです。
もしかすると40代の同世代だけでなく、その上の世代にも、そして10代、20代の中にも、自分を変えられずに苦しんでいる人もいるかもしれませんが、無理して苦しくなるくらいなら、「変えられないものは変えられない」と割り切って、磨いていく方向にシフトしてみてはどうでしょうか。