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アンケートは聞くタイミングや聞き方を間違えれば、「危険なデータ」になる

つい先日、僕が思わず首を傾げてしまった出来事。
教育業界で影響力を持つ人が、あるアンケートデータを拾ってきて「こんなアンケート結果が出る日本に未来はない! 終わった! 日本人はヤバい!」とSNSで発信していたのですが、よくよく見てみると、聞いている対象者が若干微妙だし、集計数も少ない。統計学的には最低限の条件を満たしている数字なのかもしれませんが、信頼できるデータだと言うにしては、ちょっと心細い数字でした。

 

僕はこういうアンケート結果を見るたびに、「どんな設問(質問文)で聞いたのだろう?」「記述問題だったのか? 選択問題だったのか? 選択問題だったとしたら、どんな回答が(と)並んでいたんだろう?」と疑ってしまう。そう、何かを意見するには、“危ないデータ”なのではないか? と。

 

僕でもそんなふうに疑ってしまうデータを鵜呑みにして、「日本に未来はない! 日本人はヤバい!」と言い切ってしまうことに、僕は逆に“ヤバさ”を感じたのです。

 

「リサーチ(アンケート)データ」って、とても危険なものです。
誰に、どのくらいの数を聞くか? さらに書くと、どんなタイミングで聞くかで変わり、聞き方(質問文)や一緒に並べる選択肢でも変わる。

 

たとえば、週末の飲み会後の20〜30代のサラリーマンに、明日(土曜日)の朝ごはんは何が食べたいですか? と聞かれて、「(1)バランスの取れた和膳(2)コンビニのおにぎり(3)食べない」と質問し、大多数が(2)(3)という回答になって、「日本の若者の食文化がー」と言うようなものです。

 

あまり上手ではないたとえはさておき…。
つまり、ヒアリングとは聞き方によって、大きく変わるということ。たとえば、手仕事図鑑の編集長として、職人さんに課題を聞くとき。チームのマネージャーとして、部下と面談をするとき。聞くタイミングや聞き方を間違えれば、判断を間違える危険なデータになる。

 

聞くというのは、本当に難しいことなのです。そしてやっぱり、当てにならないデータに対して意見を伝えることは、信頼を失う危険がある。改めて今後も気をつけていきたいと思った出来事でした。