自分の仕事は、自分でつくる

明日の仕事のヒントと、行動力の高め方

僕らの当たり前は、「日本最高峰から見た“驚き”だった」という話

僕らは今、日本を代表する大手企業のブランディング映像を制作しています。被写体は、日本の伝統工芸の職人さん。そして、そのお仕事を依頼してくれたのは、日本のクリエイティブの最高峰にいる企業…とだけ書いておきます。機密保持の問題もあり、詳しくは書けないので…。

 

で、とある日の撮影のとき、僕はこっそりと、こんなことを言われました。

 

「正直、予算が少ない案件なので、『このレベルのクオリティかぁ…』とクライアントに言われるものに仕上がると思っていました。だから、職人さんを撮り慣れている手仕事図鑑さんにお願いして『手仕事図鑑さんでも、この予算では難しいんですよ…だから予算を上げて、撮影部隊も万全の体制にしないと…』と、言い訳できるように逃げ道を用意していたわけで。だから驚いたんです、こんな体制で、ここまでのクオリティになるのか、と。僕らの驚きは大きいです」

 

若干わかりやすい表現に変えていますが、こんなふうに言ってもらえたのです(手前味噌な話で申し訳ありません…うちの監督の手腕です)。

 

で、今日僕が書きたかったのは、僕らにとっては「こんな予算では…こんな撮影部隊では…」という言い訳をするような条件ではなく、“いつも通り”の当たり前のやり方を、いつも通りにやっただけだ…ということ。でも、相手にとっては、当たり前ではなく、“驚き”だったのです。

 

大事なのは、しっかりと積み上げてきた自分たちのやり方は、違う世界では価値になり、驚きにもなるということ。
何が言いたいかというと、今の自分たちのやり方を信じよう。そして、磨こう。さらには、褒めてあげよう! こだわり続けよう! ということです。