自分の仕事は、自分でつくる

明日の仕事のヒントと、行動力の高め方

「現場力」を鍛えておこう! とにかく現場に入ろう!

学生さんや20代のビジネスマンの方からよく質問されることのひとつに、「20代のうちにやっておいたほうがいいことはなんですか?」というものがあります。先日、久々に質問をいただいたので、今日はそれについて書いてみたいと思います(今、この瞬間に感じていることを書くので、過去の記事と違うことを書いていたら、それは変化=進化したということで…)。

 

こちらの記事」でも書いたように(僕の飲み会ネタなので、あまり拡散されてほしくないのですが…)20代のうちは「これ!」と決めるのではなく、とにかくあれやこれやと経験しておくことをオススメしています。実際に僕は(勢いで決めてしまったところは多少あれど…)まあまあ計画的に転職を繰り返し、20代で3社の会社で働きましたが、この経験が40代になった今“効いて”います。

 

ただ、「あれもこれもやっておこう!」では今日の答えにならないので、もう少し的を絞って答えを書いておきます。

 

先に結論を書くと、「現場力を磨いておこう」です。

 

わかりやすい例を挙げると、たとえばニッポン手仕事図鑑の撮影に同行したとします。
まず最初に職人さんとどんなコミュニケーションをとり、撮影に入るのか。撮影中は何に気をつけているのか。フレームに入っていないクルーはどんなふうに動いているのか。現場でアシスタントとして入ったら、ビデオグラファーやディレクターからどんなサポートを求められるのか。インタビューはどんなふうにはじめて、どんな感じで話を掘り下げていくのか。これらは現場に入らないとわからないことで、現場に入って「百聞は一見にしかず」を経験したからこそ、次の現場でも活かせるし、撮影以外の他の現場でも活かせる経験(=財産)になるわけです。

 

僕は社会人になってからは特に、とにかく手を挙げて、現場に入らせていただきました。前々職の会社では自分には何の役割もないのにプレゼンの場に同行させてもらいましたし、広告チーム、編集チームを問わず、取材という取材にはできる限り連れていってもらいました。前職の会社でひとり「出版社」を立ち上げたときも、右も左もわからない中でひとりで取次を回ったし、印刷所にも行きました。

 

そう、とにかく現場に入っていった。
この経験があとになって、じわじわと“効いて”くるのです。現場での視野が広がり、アドリブが働く「現場力」を身につけることができたのです。先ほども書いたように、同じような現場でなく、まったく違う現場に入ったときにも生きてくる。

 

だから学生さんにも20代のビジネスマンにも、とにかく現場に入ろう! 早いうちに現場に入ろう! 現場力を鍛えておこう! と、僕は伝えたい。現場からは以上になります。