僕はスキルや才能がない分、「行動(挑戦)」のみで道を切り拓いてきたので、日々「とにかく動こう!」「まずはやってみよう!」と自分自身にも後輩たちにも言い続けてきました。まず動いてみることで見えてくるもの、つかめるものがあるから。ご存知の方も多いと思いますが、サントリーの創業者である鳥井信治郎さんが残した有名な言葉に「やってみなはれ」という言葉があり、僕もこの言葉が大好きです。
でも、この言葉には続きがあります。
「やってみなはれ・みとくんなはれ」
そう、どんなことも自由に挑戦していいよ! まずはやってみればいい! という軽いものではなく、やり切ってみせるという覚悟、強い意志が込められた「みとくんなはれ」がワンセットなのです。
はじめてみることは確かに大事なことですが、「はじめて、やり切ったか」までがより大事だということ。鳥井さんもきっと、結果は出なくても、強い意志と覚悟を持ってやり切ったことで得られるものがあり、明日の自分の勇気や自信になることの大切さを伝えたくて、「やってみなはれ」だけで終わらせなかったのだと思います。
僕個人の性格によるものなのかもしれませんんが、明日の勇気、明日の自信、明日の行動力が“過去の結果”から芽生えたことはほとんどなく、心から「やり切った」と言えた回数によって“つくられた(鍛えられた)”という感覚があります。言い換えると「やり切れなかった過去」は、明日の勇気や自信、行動力を奪っていったことも…。
明日の勇気、明日の自信、明日の行動力は、何から生まれるのか? それはやり切ったという事実だと思うのです。なので、まずはやってみなはれ。結果はさておき、やり切ってみるという強い意志と覚悟を持って。