自分の仕事は、自分でつくる

すべてを引き寄せる、「実行力」の磨き方

将来の夢は、“小さな掛け算の連続”でできている

僕の子どもの頃の夢は、プロ野球選手でした。
しかし、高校入学直後に椎間板ヘルニアを患ったことにより、夢にチャレンジするまでもなく挫折…。そこからさまざまな経験をして、新しい夢や目標が生まれ、37歳のときに『ニッポン手仕事図鑑』というメディアを立ち上げ、それから6年半、また新しい夢が生まれ、挑戦する日々が続いています。自分で言うのも変な話ですが、なかなかいい人生を送っていると思っています(周囲の方のおかげです)。

 

ではなぜ、ニッポン手仕事図鑑をはじめたのか? その原点(=きっかけ)は何だったのか?

 

そういう質問をされるたびに自問自答し、答えを出していくわけですが、最近思うのはひとつの大きな出来事やきっかけがあったわけでなく、結局は“小さな掛け算の連続”でしかないということ。

 

小学校のとき、社会科の授業で職人さんにお手紙を書き、資料を送ってもらって、それを参考にして新聞(ポスターだったかな…?)をつくってみよう! という授業がありました。僕が手紙を送ったのは、父の故郷である京都の西陣織の会社(残念ながら、社名は覚えておらず…)。丁寧な手紙とともにパンフレットと何かの書籍をコピーしたものが送られてきました。ニッポン手仕事図鑑の原点と言えるかもしれません。

 

その経験に掛け算されたのが、野球を通して学んだ道具を大事にする心だったり、おばあちゃんが神棚をつくる工房で働いていたので(おばあちゃんは40歳から職人になったのです!)よく工房に入れてもらい、おばあちゃんがつくる神棚に「すごいねー!」と喜びながら、端材でロボットや基地みたいなものをつくったりした経験です。

 

僕が30代になってから夢を持ち、37歳で夢に向かって「ニッポン手仕事図鑑を立ち上げる」というチャレンジができたのは、こういった小さな出来事を掛け算してきたからだと、最近は思うようになりました。

 

だからこそ、子どものときはもちろん、大人になってからも小さな経験を積み重ねていくことが大事。掛け算して、掛け算して、掛け算した結果として、夢は生まれてくる。夢は子どもや若者世代だけのものでなく、全世代のもの。いつ見ても、いつ生まれてもいいものなのです。だからこそ、人生で一番若い今日から、“小さな掛け算ができる”経験をすること。はじめるのに今日より早い日はなく、若い日もないのです。