自分の仕事は、自分でつくる

明日の仕事のヒントと、行動力の高め方

あなたが“間違った方向”に目を向けてしまう理由 〜「わからないもの」や「変えられないもの」に、目を向けても意味がない〜

先日、こんな相談を受けました。
「負けたくない同僚に差をつけられて、辛い…。追いつきたいけど、何が違うのか、どうすればいいかわからない」
ざっくり書くと、そんな感じです。

 

相談者を仮にAさんとしますが、Aさんは「持って生まれたものが違う」とか、「学んできた環境が違う」とか、あれこれと“ないものねだり”をしていましたが、相談されていた僕は正直、「そこを考える必要はある?」と思いました。

 

そして僕は、こう答えました。
「あなたが羨ましいと思う人と、あなたの違い。それはふたつあって、『あなたがやっていないことを、その人がやっているだけ』か、『同じことをやっていても、あなたより長くその人がやっているだけ』かの、どちらかだと思うよ」と。

 

そう、とてもシンプルです。

 

実際には持って生まれたものが違うかもしれませんし(言い換えると、相手が持っていないものを、自分が持っていることもある)、それまでの人生で学んできた環境も違うかもしれない。でも、「わからないもの」や「変えられないもの」に目を向けても意味はない。

 

大事なのは、事実がどうかではなく、その差を少しでも埋めたいのであれば、どうすればいいかを考え、動くこと。そこだけなのです。
時間をかけて原因を探し、見つけたところで、その差は少しも埋まっていない。であれば、その人がやっていて、自分がやっていないことは何か? 同じことをやっていても、その人が自分よりも長くやっていることは何か? を考えて、一歩でも動いたほうがいい。動いた分だけ、差は埋まる。相手がもっと動いていたら、それ以上に動くしかないのです。

 

僕は最近、常にシンプルに考えることを意識しています。意識していないと、こういう問題にぶつかったときに「その差を生み出した要因は何か?」という考えても意味がない“間違った方向”に目を向けてしまうからです。そう、シンプルに考えることは、間違った方向に目を向けないようにすることでもあるのです。