自分の仕事は、自分でつくる

明日の仕事のヒントと、行動力の高め方

仕事が遅い人は、「最初の一歩(初動)」が遅い

上司や先輩、あるいは取引先の担当者から「仕事が遅い!」と言われて、胃が痛くなる日々を送っている人は少なくないと思います。

 

「仕事が遅い」と言われてしまう要因は、ざっくりと大きくわけてふたつあります。
ひとつは「仕事をはじめる(着手する)までが遅い」。もうひとつは「仕事をはじめてから(過程)が遅い」。

 

後者は職種によって理由がさまざまなので、今日は前者の「わたしは、仕事をはじめる(着手する)までが遅い!」と自己分析した人に向けて書いてみたいと思います。

 

では、なぜ仕事が遅い人は「最初の一歩(初動)」が遅いのか?
もっとも多い理由はシンプルに「やる気がない(=エンジンがかからない)」です。

 

多くの人が持つ悩みを解決するためのビジネス書は多数出版されていますが、それらの本に書いてある解決策や僕自身の経験を含めてひと言で書くと…「まずはじめる」です。つまり、やる気は“動いたあと”に出てくるものなので、まずはとにかく手を動かすことが大事だというシンプルな答えに尽きます。

 

お気に入りの文章をキーボードで打って写経してみるでもいいし、着手するプロジェクトのメンバーにメールを書いてみる。プロジェクトのスケジュールを作成してみるなど、とにかく手を動かしてみる。手を動かすのはキーボードを叩くだけでなく、ペンでもOKです。まっさらな用紙やノートを前にして、プロジェクトをやる意義やゴールを改めて書いてもいい。とにかく手を動かすことでエンジンがかかり、本来やるべき仕事に取り掛かるやる気が出てくるのです。まずはここ。

 

そして、もうひとつ。
「エンジンはかかっているけど、何からはじめていいかわからずに止まってしまっている」という人も多かったりします。

 

目的地を目指すとき、その目的地の場所がわかっていないと、電車、飛行機、車、徒歩など、移動手段が決まりません。なぜそこにいくのかがわかっていないと持ち物も決まらないし、車で走り出しても、どのくらいガソリンが必要か。ひとつ目のT字路で右か左か。あらゆることがわからない。つまり、ゴールが決まっていない(決めていない)からこそ、止まってしまう(=初動が遅くなる)わけです。

 

とにかく手を動かしてみること。そして、目的地を決めること。
最初の一歩が早くなれば、「仕事が遅い」を解消できるだけでなく、スピードも徐々に上がっていくはずです。