自分の仕事は、自分でつくる

明日の仕事のヒントと、行動力の高め方

リスクを恐れずチャレンジできる人の、“たったひとつ”の共通点

橋や岸壁から、数メートル下の川に飛び込む子どもたち。夏になると、テレビなどでもよく見かける光景です。

 

なぜ、子どもたちはポンポンと躊躇なく、川に飛び込むことができるのか?
答えは簡単で、「1度、飛び込んだことがあるから」です。川に飛び込んだとき、どのくらいの衝撃があるのか? その下には障害物があるのか? 水の温度はどのくらいの冷たさなのか? 水面下には危険がないことや、危険があったとしても、その回避方法を知っているからこそ、飛び込めるのです。

 

日々の仕事も同じです。
「どうして、そんなチャレンジができるの?」「失敗が怖くないの?」「もしも何かあったら、どう責任を取るの?」と、あなたが思ってしまうようなことをパッとやってしまえる“あの人”も、最初からパッと飛び込めたわけではないのです。勇気を振り絞って1度飛び込み、「飛び込んだあとに起こること」を知ったからこそ、次にもう1度飛び込めるわけです。そう、躊躇なく。

 

僕もよく、「なぜ、そんなチャレンジができるのか?」「次から次へとチャレンジができるのか?」と聞かれることがあります。答えはもう想像できると思いますが、勇気があるとかメンタルが強いとかではなく、ただ飛び込んだことがあるだけなのです。

 

僕のチームのメンバーには、男性の近藤くんと女性の近藤さんがいます。
ふたりはそれぞれに(女性の近藤さんはまさに今日)「緊張で吐きそうなる…」とついついこぼしてしまうような仕事を任されました。その機会をつくったのは…そう、他でもない僕です。「ほら、ここから川に飛び込んでみなー」と軽い口調で言うような感じで。もちろん、水面下には危険が少なく、大きな怪我をしないことを知っているから飛び込ませることができるわけですが、本人たちは「大丈夫だよー。安全だよー。痛くないよー」と言われても、信じられるはずもない。なぜなら飛び込んだことがないから。

 

結果、ふたりは飛び込み、怪我なく川からあがってきました。次はたぶん、少しは躊躇なく川に飛び込めるはずです。狙い通りの結果に、僕はひとり満足しています。