自分の仕事は、自分でつくる

明日の仕事のヒントと、行動力の高め方

今日の行動は、1年後に“効いてくる”ボディブローである 〜「慌てること」と「急ぐこと」は違う〜

ITテクノロジーやSNSの進化によって、ビジネスにおけるあらゆるスピードが向上し、結果が出るまでのスピードも早くなりました。それによって、ビジネスパーソンも結果が出るまでのスピードを意識するようになりました。少し視点を変えて書くと、「結果が出るまでの忍耐力」が下がったとも言えます。つまり、時間をかかることも、時間をかけずに結果を出そうとしてしまうということです。

 

今日の行動の結果が出る(わかる)のは、1ヶ月後か? あるいは、1年後か?

 

もし、1年後にしか出ないようなことでも、1ヶ月後に出そうと無理をしてしまえば、手段も選択も間違えます。当然、結果も出なくなる。そう、「慌てること」と「急ぐこと」はまったくの別物なのです。

 

「今日の行動は、1年後に“効いてくる”ボディブローである」

 

ビジネスのあらゆることにおいて、1発で仕留められるストレートパンチは出せません。今日の1発があって、明日の1発があって、明後日の1発がある。その積み重ねの結果、1年後くらいに“効いてくる”。僕はそう思いながら、日々の仕事をしています。

 

「ニッポン手仕事図鑑は今、いろいろな仕事が来ていいですね」

 

今、そんなことを(褒め言葉として)言われたりもしますが、ニッポン手仕事図鑑においては1年どころか、6年半前からボディブローを打ち続けていて、ようやく“効いてきた”(=結果が出るようになってきた)だけです。空振りしたストレートパンチも多々ありましたが、それでもストレートパンチで1発KOを狙わず、焦らず地道にボディブローを打ち続けてきた結果、今がある。繰り返しますが、「慌てること」と「急ぐこと」はまったくの別物なのです。

 

企業だけでなく、これは個人も同じ。結果なんて、すぐに出せないものですし、出てこないもの。だから、“効いてくる”まで、地道にボディブローを打ち続けることが大事なのです。ただ、ここで重要なのが、ボディブローを打とう! 打ち続けよう! と思った100人中99人の人が、打ち続けることをすぐにやめてしまうということ。

 

1年後に効いてくることを信じて、ボディブローを打ち続けるか? それとも、1発KOを信じて、ストレートパンチを打ち続けるか?
正解はありません。決めて、どんなパンチを繰り出すのかは、自分次第なのです。