自分の仕事は、自分でつくる

明日の仕事のヒントと、行動力の高め方

自分にしかできない仕事なんて、そもそも幻のようなものだから、探さなくていい

「自分にしかできない仕事をやろう」
そんなニュアンスの言葉を、この数年は特に、まあまあの頻度で聞くようになりました。その言葉を真に受けて、プレッシャーを感じてしまっている人も少なくないような気がします。

 

僕は、こう考えています。

 

「自分にしかできない仕事なんて、一部の天才だけのもの」

 

そして、こうも思うのです。

 

「誰にでもできることを、コツコツと丁寧に続けることで、“自分だけがやっている”領域に持っていけばいい」

 

僕らのやっている仕事の多くは、誰にでもできることです。
たとえば、ユニクロだって、トヨタだって、自分たちにしかできない仕事ではない。誰にでも洋服はつくれるし、車をつくれる。でも、コツコツと丁寧に、長年試行錯誤した結果、ユニクロやトヨタ“だけがやっている”領域が生まれ、ユニクロやトヨタ“だから”という信頼や安心感が生まれる。企業ですらそうなのですから、個人という視点で考えれば、自分にしかできない仕事なんて、「あるわけがない」のです。

 

自分にしかできない仕事なんて、そもそも幻のようなものだから、僕は探さなくていいと思っています。
誰もができることを、コツコツとやって、自分の生きる世界=身近な人たちを見渡してみたときに、自分だけがやっている領域がほんの少しだけ生まれてきたら御の字。それでいいと思うのです。自分にしかできない仕事か? を考えるよりも、社会に役立つ仕事か? を考えるほうが、その何百倍も大事なのです。

 

そう、誰にでもできる仕事を丁寧に続けることで、“自分だけがやっている”領域に持っていくことが大事。幻を追い続けても、疲れてしまうだけなのです。