「今日の正解が、明日の不正解になることはある」
観光業界が大打撃を受けている今、国内外の観光客に(ある程度)支えられてきた伝統工芸の業界も非常に厳しい状況に置かれています。だからか、新しい販路の開拓や商品開発はもちろん、後継者の問題についての相談も増え、それに比例してオンラインでミーティングをする回数も増えています。
「それは、本当に今やるべきことなのか?」
「それは、今できるベストなのか?」
ミーティングの最中はもちろん、ミーティングのあとも、そんなことを悶々と考え続ける日々。
ひとつのプロジェクトが少し進むたびに、あるいは産地や行政の方と1回のミーティングを行うたびに、新しい経験を積み、新しい情報が入るので、自分の中での今日の正解が明日の不正解になることがある。そして、今日の不正解が、明日の正解になることもある。
「今日の正解が、明日の不正解になることはある」
1年前の正解が、1年後の不正解に。
僕が社会人になった20年くらい前は、そんな感覚だったと思います。
それが、3ヶ月前の正解が、3ヶ月後の不正解に、というスピード感になり、コロナ禍では大げさでなく、今日の正解が、明日の不正解になるというくらいのスピード感に感じます。
だからこそ、「正解(=現時点でのベスト)は、常に変わるもの」という意識を持ち、日々アップデートをしていかないと、判断を間違えることになる。判断を間違えるということは、結果が出ないことであり、最終的には応援したかった人たちをマイナスの方向に導くことになるのです。今を柔軟に、アクティブに、スピーディに。