自分の仕事は、自分でつくる

すべてを引き寄せる、「実行力」の磨き方

勝つ企画(書)ではなく、結果が出せる企画(書)を

僕らは今、民間企業だけではなく、行政(自治体)からもお仕事のご依頼をいただいています。どんな仕事をしているかというと、以前は移住促進や観光PRのお仕事が比較的多かったのですが、最近はコロナ禍で厳しい状況に置かれている伝統工芸に関するお仕事も増えてきました。

 

つまりそれは、SOSを出している産地や職人さんが多いということ。そう、だから非常にプレッシャーのかかる仕事が続いています(メンバーも「結果を出そう!」「結果を出さないと意味がない!」と日々僕に言われているので、大変だと思います…いつもありがとう)。

 

行政のお仕事の多くは『プロポーザル』で決まるのですが、そんな中でよく悩むのが、「そんなことをやっても、きっと結果は出ないし、むしろ結果が出ないことで産地全体でモチベーションが下がったり、未来に希望が持てなくなるのではないか…」という仕様書(=企画の方向性を示すオリエンシート)をよく見かけること。ちなみに『プロポーザル』とは、「主に業務の委託先や建築物の設計者を選定する際に、複数の者に目的物に対する企画を提案してもらい、その中から優れた提案を行った者を選定すること(ウィキペディアより)」です。

 

もちろん、結果が出るかどうかは、やってみないとわからない。企画次第とも言える。でも、それよりも自分たちにとってベストだと思う考え=方向性があるなら、プロとして、伝統工芸を支えるメディアとして、僕らはその方向性でベストな提案するべきだと考えています。そう、たとえ「仕様書で求めているものと違う!」と言われて、プロポーザルに勝てなくても、です。

 

僕らは昨年、あるプロポーザルに勝たせていただきました。
そのときに出したのはまさに「そんなことをやっても意味がない」という仕様書の否定から入った企画書。でも、結果的には僕らは選んでいただき、今、産地のために汗をかいています。結果が出せるかは、これから。だから今、本当に大変です(僕ではなく、メンバーが…)。

 

大事なことは、プロポーザルで勝つことでなく、ベストだと思う方向性を示し、その中でベストな提案をすること。綺麗事ではなく、結果が出せなければ、そのときは売上げが上がっても次の仕事はないし、ニッポン手仕事図鑑として、産地や職人さんからの信頼も失うからです。そこに未来はない。

 

産地の未来のためにも、自分たちの未来のためにも、結果を出せる企画を提案して、結果を出せるように汗をかくしかないのです。
そう、だから「勝つ企画(書)ではなく、結果が出せる企画(書)」を。