自分の仕事は、自分でつくる

明日の仕事のヒントと、行動力の高め方

牛乳を飲む人より、牛乳を配る人のほうがよっぽど丈夫だ

「牛乳を飲む人より、牛乳を配る人のほうがよっぽど丈夫だ」
とある本をぱらぱらとめくっていたら、このフレーズが突然飛び込んできました。僕は読んでいないのですが、“Qちゃん”こと、高橋尚子さんを金メダリストに育てた小出義雄監督の著書『君ならできる』からの抜粋と書いてありました。

 

このフレーズが飛び込んできたとき、僕はドキッとしました。

 

体を丈夫にしたいと考えたとき、「牛乳を飲む」というのは一般的な考えです。事実、牛乳は体に良くて、体を丈夫にしてくれるし、僕も野球少年の頃からずっと牛乳を飲んでいます。40代になった今も健康でいられて、比較的丈夫な体がある要因のひとつは、間違いなく牛乳を飲み続けてきたおかげだと思っています。

 

ただ…。
「牛乳を飲む人より、牛乳を配る人のほうがよっぽど丈夫だ」
これもまた、ひとつの事実だと思います。

 

「丈夫な体をつくるために牛乳を飲む」という行為を続けるように、自分自身を磨く勉強やトレーニングをするとき、一般的に「よい」とされていることを、無条件にやっていることは多々あります。もちろん、効果があるからこそ「(一般的に)よい」とされているのですが、少し視点を変えるだけで、さらによいことはあるし、そこに気づけないことが意外と多いような気がして、小出監督の言葉にドキッとしたのです。

 

「牛乳を飲む人より、牛乳を配る人のほうがよっぽど丈夫だ」
牛乳を飲む“だけ”ではなく、牛乳を飲みながら、牛乳を配る。金メダリストとは、一流とは、こういうところに目を向けている人なのかもしれません。