自分の仕事は、自分でつくる

明日の仕事のヒントと、行動力の高め方

話のネタが尽きない人の共通点 〜「感想」だけで終わる人と、「分析」と「妄想」ができる人〜

SNSをはじめ、ブログや音声コンテンツ、あるいは商談や会議での雑談など、日々“発信するネタ”を探している人は多いと思います。そして、そのネタ集めに困っている人は、結構な割合でいるような気がします…。

 

そう、「これだ!」というネタはなかなか集まらないし、日々面白いネタを集められる人たちはきっと、刺激的な人たちに囲まれていて、自分よりも恵まれた環境にいるからこそ、面白いネタが集まってくるに違いない。そんなふうに嘆いている(言い訳している?)人もいるのではないでしょうか?

 

確かに、それも要因のひとつかもしれません。ついでに書くと、面白いネタが集まる人は精力的に行動しているので、「インプットの量」は確かに多い。その中に面白いネタが眠っている確率は必然的に高くなります。

 

でも、それよりも目を向けなければならない大事なことがあると、僕は思っています。

 

SNSだけでなく、僕がお会いしたときに楽しい話を聞かせてくれる人たちを思い出してみると、正直「特別に面白いネタではない」ことが多々あります。でも、“話は面白い”。なぜか?

 

そう、切り取り方が上手いのです。
たとえば、お世辞にもデザインのレベルが高いとは言えない、同じ電車広告を目にしたAさんとBさんがいたとします。

 

Aさんは「あの広告のデザイン、下手くそすぎる…」で終わり。一方、Bさんは「なんかまとまりのないデザインだなぁ…。あそこだけ明朝にしているし、全体的に寒色系でまとめているのに、あの部分だけ暖色になっている…。それに画像が1枚だけ粗い…。なんでだろう? クライアントがあれこれと口を出しすぎて、デザイナーがやけくそになって意見をすべて取り入れた結果では…」と。

 

この違い、わかるでしょうか?
Aさんが「感想」で終わってしまったことに対して、Bさんも同じ「感想」は持ったものの、そこに「分析」と「妄想」を取り入れた。きっと、Aさんはこの出来事をネタにすることはないけど、BさんはSNSや次の打ち合わせの雑談でネタにしているかもしれない(おまけで書いておくと「妄想」→「自分の意見」というふうに考えると、ブログはいくらでも書けるようになります)。

 

そう、話のネタが尽きない人とは、刺激的なネタがたくさん集まっているのではなく、日常を面白く切り取る“目線”と“思考”を持っているのです。
目の前で起きているすべての出来事がネタになる。そのくらいのつもりで眺めてみると、ネタの拾い方や切り取り方が少しずつ上手になっていくはずです。