一昨日、ものすごいオファーが僕のもとに届きました。あくまでもオファー(=提示)の段階で、決まるかどうかは僕の努力と実力次第で、正直どうなるかはわかりませんし、もし決まったとしても公になるのは3年ほど先…。そんな話が3日前、このブログのお問い合わせフォームに届いたのです。
ブログの毎日連続更新をはじめた6年半前、その2ヶ月後に『ニッポン手仕事図鑑』を立ち上げるために必死になって動いていた僕は、このブログはもちろん、これから産声をあげる(予定の)『ニッポン手仕事図鑑』もどうなるかはわからない…むしろ、どうにもならない可能性のほうが圧倒的に高い。そんな不安と疑心暗鬼の気持ちを抱えながら、日々汗をかいていました。
ここからは自慢話っぽくなってしまいますが、6年半、それなりに必死にやってきて、『ニッポン手仕事図鑑』はそこそこ知られる存在になり、当時の自分には信じられないような企業からオファーがあり、お仕事もいただけるようになりました。そして、ブログを経由して「自分の人生を変える」と言っても大げさではないオファーが届いたのです。今の自分から客観的に見ても、6年半前と今のギャップはものすごく大きいし、今の状況を信じられない部分もある。
ブログの毎日更新を続けて、昨日で2400日。
「2400日後(正確には2998日後)、このブログを経由して、自分の人生を変えるオファーが届くよ!」と、2400日前の自分にそう伝えても、間違いなく「まあ、そうなるといいよねぇ」と笑うくらいで、信じてはくれないと思います。
続けるべきかどうかなんて、続けることの第一歩目を踏み出そうとする自分にはわからないし、考えても意味のないことなのです。
では、もし当時の自分が「やっぱりブログの更新もニッポン手仕事図鑑もやめて、手堅く(結果を求めて)生きていくことにした」と言ってきたら、僕は何を伝えるか?
たぶん、こう伝えると思います。
「チャレンジ(=人生)は結果を求めることが大事なのではなく、プロセス(=人生)を楽しむゲームだと考えたほうがよくない?」
運命的な仲間との出会いがあり、新しい技をマスターしたり、ものすごい武器を手に入れられたり、信じられないようなボーナスポイントがゲットできたり…。もちろん、敵も現れるし、難解なストーリーになることも多々ある。でも、何もしないで一気にゲームをクリアしても(一気にゴールに到達しても)楽しくないでしょ? だから、どこにたどり着くか? よりも、プロセスが楽しそうな、チャレンジしたくなる道を選べばいい。
ニッポン手仕事図鑑を立ち上げて、1年後に今の状況にしてあげると言われても、僕はやっぱり、6年半かけての今がいい。その時間の中に、楽しくて、思い出に残っている時間がたくさんあるから。