「日本人は『自分磨き』に投資する」と、よく言われます。
外見や内面の自分磨きを問わず、コロナ禍でよりそのニーズは高まり、さらにオフラインでのビジネスが少々厳しくなりつつある今、「オンライン」で自分磨きの機会を提供するビジネスが増えています(改めて調べる必要もないくらいに、動画によるオンライン講座やオンラインスクールが乱立しています)。
ひとりのビジネスマンとしても、学びの機会が増えることは喜ばしいのですが、ただ、学ぶ機会が増えると、ついつい“忘れがち”になってしまうことがあります。そう、「行動」です。
今日の記事のタイトルを『座学での学びは「薪」で、行動することが「火」になる』にしましたが、僕は学びも“火をつけないと置き場に困る木材でしかない”薪と同じだと考えています。行動という火がないと、価値が出ない。火がつくからこそ、人を温めることができるし、癒やすこともできるし、料理をつくることもできる。
「確かに行動が大事なのはわかりますが、学ぶ時間も大事。そのバランスって、どんなふうに考えればいいんですか?」
過去にそんな質問をされたことがあります。
僕の答えはとてもシンプルで、たとえば企画書を書く勉強をするとします。そのときに僕が意識するのは、企画書の本を読んだり、オンライン講座に参加した時間より、1分でも多く、企画書を書く(=行動する)時間をつくるということです。つまり、企画について3時間学んだら、3時間1分以上、企画書を書く。1ヶ月間学んだら、1ヶ月と1日、企画書を書く時間をつくる…こんなイメージで動いています。
薪は多いほど、火は大きくなり、長く燃えます。だから、学びは大事。でも、薪はそのままにしておくと、湿気ったり、腐ります。言い換えると、学んだことにも鮮度があるということです。だから、ある程度集めたら、早く燃やしたほうがいい。
座学と行動は、同時進行で進めていきましょう。