期待していた大きなプロジェクトが白紙になったり(これは本当に苦しかった…)、進行していたプロジェクトが新型コロナウイルスの影響で思い通りに動かず、契約していた金額の半分しか請求できなかったり…。他の業種の企業の方々と同じく、僕らも非常に厳しい1年になりました。
でも、僕らのチームは今期、ほぼほぼ間違いなく、黒字で決算ができる状況にあります。
その要因は誰かひとりの成果によるものではなく、奇跡的に逆転満塁ホームランのようなお仕事が舞い込んできたわけでもありません。メンバーひとりひとりがコツコツと頑張ってきたことによる結果です。本当に感謝です。
そんな過酷な1年の中で僕が強く意識してきたのは、「凡事徹底」。辞書で調べてみると、「何でもないような当たり前のことを徹底的に行うこと。または当たり前のことを極めて、他人の追随を許さないことなどを意味する四字熟語」とあります。
まさに、ここです。
自分たちの既存サービスを丁寧に磨き、サービスを求めてくれている人たちを地道に探し、その姿を見つけては気持ちを込めてプレゼンをする。そのプレゼンの中で聞こえてきた声にも真摯に耳を傾け、期待に応えられる新たなサービスをコツコツとつくり続ける。とても地味な作業の繰り返しが、厳しい時代の中で黒字で乗り切れる理由だと思います。
そう、コロナ前にやろうと思っていたことを、コロナ禍でやっただけ。
もちろん、状況が変わったことで、軌道修正したことも多々あります。ただ、その中でもブレなかったのは「凡事徹底」。当たり前のこと、今やるべきことを徹底的に行った結果、コロナ禍でも新しいお仕事、新しいチャンスをいただけたのだと思っています。
今、できること、やるべきことを、コツコツと。「凡事徹底」。その先にきっと、ホームランを狙う打席が巡ってくる。僕はそう思っています。