自分の仕事は、自分でつくる

明日の仕事のヒントと、行動力の高め方

キャッチコピーを考える作業が、「自分の思考」を整理してくれる

皆さんは日々のお仕事の中で、「キャッチコピー」を考えているでしょうか?
「別にコピーライターじゃないんだから、キャッチコピーなんて考えないよ…」と、そんなふうに心の中で反論した方もいらっしゃると思います。確かに日々の仕事の中で、“人の目に触れる”キャッチコピーを書いている人は少ないかもしれません(それでも今はECサイトで物を売ったり、SNSで情報発信する人も増えてきたので、「1億総コピーライター時代」だと個人的には思っていたりします)。

 

今日僕が書きたかったのは、「人の目に“触れない”キャッチコピー」を書くことの大事さ。

 

そう言われても、ちんぷんかんぷんですよね。
たとえば、あるラーメン屋でホールスタッフとして働いているとします。一見、キャッチコピーを考えることとは無縁なように思えます。いや、事実無縁だと思います。でも今、僕がラーメン屋で働いていたら、キャッチコピーを考えます。

 

何のキャッチコピー?

 

ひとつはもちろん、お店のキャッチコピー。
自分が働いているお店の魅力は何かを考えて、キャッチコピーを考えてみる。味や提供するまでのスピードでもいいし、店内の雰囲気でもいい。お客さんに対しての使命でもいい。キャッチコピーを考えて言葉を整理することで、誰かに話すときにシンプルにわかりやすくなるし、自分の働く意欲も湧いてくる。

 

そしてもうひとつは、“自分自身”のキャッチコピー。
「日本一、サラリーマンを元気にするラーメン屋のホールスタッフ」「キッチンからお客さまのテーブルまでのお届け時間が、日本一早いラーメン屋のホールスタッフ」みたいなことを考えるだけで、自分が働く意義や役割が見えてきたりする。

 

キャッチコピーにはその他にも、考える意味があります。
自分が考えた社内プロジェクトや作成した資料などについても、キャッチコピーを考えてみる。上手く言葉にならないときは、実は企画が煮詰まっていなかったり、曖昧な部分が残っていたり、思考が整理できていなかったりする。そんなチェック機能を果たしてくれるのです。

 

「人の目に“触れない”キャッチコピー」を書くことは、いろいろな意味で価値ある作業なのです。