自分の仕事は、自分でつくる

明日の仕事のヒントと、行動力の高め方

「30歳の自分」が持っていなくて、「40歳の自分」が持っていたもの

今、僕と同世代の40代の皆さんに質問です。
「30歳の自分」が持っていなくて、「40歳の自分」が持っていたものとは?
そう問いかけられたら、何と答えるでしょうか?

 

僕の答えは、「頼れる“強さ”」です。

 

30歳のときの自分を振り返ってみると、誰かに頼ったり、助けてもらうことを、どこか恥ずかしいことのように感じていたように思います。言い換えると、すべてにおいて自分ひとりの力で何とかしようと考え、動いていた。当然、出せる結果もたかが知れていました。もう少し正直に書くと、頼ったり、助けてもらおうとしたとき、相手から拒絶されてしまったら…という怖さが勝り、躊躇してしまっていたことも多々あったと思います。

 

でも、35歳で転職して、右も左もわからない映像の分野に足を踏み入れて、37歳で『ニッポン手仕事図鑑』をはじめた僕は、40歳になるまでの5年間で、誰かに頼り、助けてもらわないと、やっていけなかった…。そこでようやく、誰かに頼り、助けてもらうことを覚えたのです。

 

結果的に今では上手に誰かに頼れるようになり、自分ひとりで何とかしようとしていたときよりも結果が出せるようになったので、今では誰かに頼り、助けてもらう前提であれこれと考えるようになりました。その中でわかったのは、頼ることはコミュニケーションでもあるので、“頼ることで助けてくれる人が増える”ということ。

 

相手に迷惑をかけたり、ただただ甘えたりするのは違いますが、自分も全力を尽くしたうえで、頼り、助けてもらうことはとても大事。それは弱さでも、恥ずかしいことでも何でもないのです。

 

僕が「頼れる“強さ”」を持てたのは、40代になってからでしたが、その“強さ”を持つのは、早ければ早いほどいい。だから、全力を尽くしたうえで、誰かを頼り、助けてもらうことをおすすめします。きっと、あなたを助けてくれる人が増えて、結果が出せるようになるはずですから。