自分の仕事は、自分でつくる

10年後の「自分」と「仕事」をつくる、行動力の磨き方

なぜ師匠はひとり旅に出たとき、「カーナビ」を使わないのか?

僕のコピーライターの師匠は、ひとり旅のときに「カーナビは使わない」とおっしゃっていました(今もたぶん、そうなんじゃないかな…)。

 

なぜ、カーナビを使わないのか?
なぜ、目的地を目指すとき、あえて紙の地図を開くのか?

 

理由は大きくふたつ。
ひとつ目は、「紙の地図を見ながら目的地を目指すと、どうしても道を間違えてしまうし、遠回りをすることもある。でも、その間違いをしたからこそ、出会えた景色や人、お店があって、それが旅の一番の思い出になったりする。そう、カーナビを使っていたら、生まれなかった出会いが生まれる」とのこと。

 

ふたつ目は、「ナビに指示されることもなく、ナビを見ることもないので、景色がよく見える。そうすると、“嗅覚が働く”ようになる。あの景色の先に“面白いもの”が待っている予感がする…。本当は左折しないといけないけど、右に行ったら何かがある予感がする…というふうに。そして、そこには必ず心躍る時間が待っている」とのこと。

 

これだけでも、次の旅を面白くするヒントになりそうですが、今日の本題はここから。

 

実はこの考え方、「企画」の目的地を目指すときも同じなのです。
“ナビ”(スタンダードな思考法や誰かのノウハウ)に従うことで、確かに効率的に考えられたりしますが、ときに進む方向を間違ったり、寄り道をするからこそ、“偶然の出会い”が待っていたりする。偶然の出会いとはもちろん、想像していなかった企画やアイデアとの出会いです。

 

嗅覚も同じ。
“ナビ”に頼らず進む回数(自分の頭で考える時間)が多くなると、「あれっ、あっちのほうに“何か”ありそうな予感がするぞ…」と“感じる”ことが増えてくる。そのまま思考を進めていくと…ひとり旅でのドライブと同じように、心躍る時間が待っていたりする。そう、“ナビ”を使っていたら出会えなかったものが、そこにある。

 

師匠の企画がいつも面白いのは、“ナビ”を使わないひとり旅を、企画を考えるときにもしていたからに違いありません。だから僕も、企画を考えるときは“ナビ”を使わないし、時間に余裕がある旅や出張のときも使わなかったりします。どちらも何もなくて、「チェッ…」と舌打ちすることもあったりしますが…。