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ニッポン手仕事図鑑を、“複業”ではじめてよかった理由

僕はニッポン手仕事図鑑を、“複業”ではじめました。
といっても、「会社員でありながら、個人の“複業”ではじめた」という意味ではありません。

 

ニッポン手仕事図鑑は、株式会社ファストコムという会社(現在も僕はここの社員です)の新規事業で立ち上げたプロジェクトです。2019年に株式会社ニッポン手仕事図鑑を設立し、代表取締役となりましたが、現在も僕はファストコムの社員のままです。

 

で、複業の話。

 

僕は株式会社ファストコムのクリエイティブ事業部の責任者であり、「受注した映像制作、WEB制作、その他いろいろなお仕事をして稼ぐこと」が本業です。そんな中で“複業”として、2015年1月にニッポン手仕事図鑑をはじめました。当然、本業で稼ぎながら、“複業”を続けたわけです。それから、6年。ニッポン手仕事図鑑はそこそこ知られるようになり、ニッポン手仕事図鑑というブランドでお仕事をいただけるようになりました。複業が本業になりつつあり、そして現在も、本業を続けています。

 

やっと、今日の本題です。

 

タイトルにもありますが、僕はニッポン手仕事図鑑を“複業”ではじめてよかったと思っています。

 

なぜか?
それは、「自分の情熱、熱量が確かめられたから」です。

 

今日は疲労困憊で頭が働いていないので、話があっちこっち行って恐縮ですが、小説家の垣根涼介さんの話をします。垣根さんは大手広告代理店で勤務しながら小説を書き続け、サントリーミステリー大賞を受賞し、デビューをしています。その垣根さんはサラリーマンとして1日の仕事を終え、帰宅したあとに小説を書き続けました。垣根さん曰く、そのくらいの情熱がないと、小説家として書き続けていくことはできない、と。

 

僕も日々の“本業”をこなしながら、ニッポン手仕事図鑑の仕事をしていました。本業の仕事もメンバーが変わらない中で売上げが上がっていったので、当然、仕事量も増えていく。その中でニッポン手仕事図鑑の活動を続けてきたのです。

 

正直苦しいときもあり、「専念させてくれたら、もっと早く結果が出せるはず…」と愚痴りたいときもありましたが、その中で自分の中にある情熱を感じたのも事実です。「あっ、自分は本当にこれをやりたいんだな」と、心から思うことができましたし、その情熱を信じることもできました。

 

大変だけど、続けたい。苦しいけど、続けたい。その情熱がないと、一瞬はやれても、継続的には続けられない。ニッポン手仕事図鑑を複業ではじめたからこそ、自分の情熱に気付けて現在も続けられているのは、幸運だったのかもしれません。