自分の仕事は、自分でつくる

10年後の「自分」と「仕事」をつくる、行動力の磨き方

「キャッチコピー」は、“磨く”もの

今週は青森県の五戸町と六ケ所村で「情報発信講座」を行ってきました。
去年の11月、僕はその講座の第1回目の講師として招かれ、第2回目の今回はファシリテーターとして参加。とても楽しく、学びの多い2日間でした。少しでも参加された皆さんの明日の行動につながるといいな、と(ぜひまた呼んでください!)。

 

で、今日は余談から。

 

講座の質疑応答で僕は「キャッチコピーが書けない…」という地元の事業者さん(主に農家さん)に対して、ふたつのアドバイスをしたのですが、そのうちのひとつを紹介すると、「感じる言葉をかき集めてみる」というお話をさせていただきました。

 

日々の生活の中で「あっ、この表現いいな」と、自分の心が動いた単語やフレーズをノートに書き溜めるのです。そして、定期的にノートを見返す。すると、自分の心が動く表現が、少しずつ見えてくるのです。自分の心が動く文章を書けるようになれば、他の誰かの心が動く文章も書けるようになる。もちろん、最初はたったひとりかもしれない。でも、トレーニングを続けることで、ひとり、またひとりと、自分のキャッチコピーで心が動く人が増えていくのです。

 

そう、一流と呼ばれるコピーライターも、最初から多くの人を動かせるキャッチコピーが書けたわけではないのです。だからまずは、自分自身の心が動く単語やフレーズを知るところからはじめてみましょう! というわけです。

 

そんなちょっとしたアドバイスをしたからだと思いますが(ここからが今日の本題です)、講座が終わったあと、ふたりの農家さんが順番にやってきて、僕に相談をしてくれました。そして、偶然にも僕はそれぞれに、ほぼ同じ答えを返しました。

 

それは今日のタイトルにもある、『「キャッチコピー」は、“磨く”もの』ということ。

 

キャッチコピーが上手く書けなくて、楽しくなくなったり、苦しくなったりする人は、ある商品についてキャッチコピーを書いたら、それで終わりにして次の商品のキャッチコピーを書こうとする。そして、それが終われば…と、その繰り返し。産みの苦しみをひたすら繰り返すだけになってしまうことがある…。

 

それを続けていても、なかなかどんなキャッチコピーがいいのかフィードバックをもらえなかったりするし、キャッチコピーも上手くならなかったりもする。だから、たとえば一番自信を持っているリンゴについてキャッチコピーを書いたら、また1ヶ月後に“伝えたいことが一緒でも、キャッチコピーを書き直してみる(磨いてみる)。そうすることで、少しずつ受け手からの反応も聞こえてくるようになり、伝え方の勘所もわかってくるのです。

 

何度も書いていることですが、ダウンタウンの松ちゃんが今“漫才をやらない”のは、劇場で同じ漫才をやることを、今のダウンタウンは許されないから。そう、漫才は同じネタを何度も劇場で披露し、お客さんの反応を見ながらあれこれと変え、磨き上げていくものだからです。それができない=喜んでもらえる漫才ができない。だから、ダウンタウンは今、漫才をやらないのです。

 

キャッチコピーも同じ。お客さんの反応を見ながら、何度も何度も磨く。少しずつ“面白く”なっていく。すると、次のネタを書くときも最初からお客さんの心が掴める、レベルの高いアウトプットができるようになる。でも、それすらも何度も何度も磨く。その繰り返しなのです。

 

キャッチコピーは、1度書いたら終わりではなく、“磨く”ものなのです。