自分の仕事は、自分でつくる

10年後の「自分」と「仕事」をつくる、行動力の磨き方

20代、30代が「食材」としての魅力を高める時期だったら、40代は何が大事だ?

乱暴が書き方になりますが、20代は正直、何をやっても(とんちんかんな方向の努力でなければ)、自分の成長を実感し続けることができる年代です。これは30代前半あたりまでは同じで、もし自分の成長を実感できていなければ、そこはシンプルに行動量(=適正な努力)が足りないだけ。しっかりと軌道修正すれば、すぐに成長を実感できるようになります。

 

でも、です。
あくまでも僕個人のリサーチによるものですが、30代も後半に差し掛かると、行動量を増やしてもなかなか自分の成長が実感できなくなります。幸いにして僕は37歳で「ニッポン手仕事図鑑」を立ち上げたことで、学校の先生など、未経験のチャレンジの機会を多数与えられたので、自分の“できなさ加減”を実感すると同時に、自分の成長を実感できる機会も与えてもらうことができました。

 

そして、今、43 歳。
新しい経験をする機会も減り、わざわざ書くまでもなく体力も落ちてくるので、今まで以上に成長を実感することが難しくなってきています。

 

でも、成長は実感し続けたい。では、どうすればいいのか?

 

そのひとつの方法として、僕が今大事だと考えているのは、「自分の価値をどう活かすか?」よりも、「他人の価値をどう活かすか?」を徹底的に考え、動いてみること。

 

他人の価値を活かすためには、価値が生きる場所を見極めないといけないし、活かし方も考えなければならない。そう、誰かの価値は、そのままでは価値にならないことが多い。例えるなら「食材」と同じ。どんなにいい食材でも、求められていないテーブルに出しても食べてもらえないし、料理が上手くないと、逆に価値は下がってしまう。

 

そう考えてみると、20代、30代は「食材」としての魅力を高める時期。40代からは、「料理人」としての魅力を高める時期なのかもしれません。
だから僕は、“食材としての自分”の活かし方も考え続けていきますが、料理人として、かかわるメンバーや職人さん、地域の人たちの活かし方を考えることに、これからはより多くの時間を割きたいと思っています。