自分の仕事は、自分でつくる

10年後の「自分」と「仕事」をつくる、行動力の磨き方

プロの技には、すべて意味がある

片手にコーヒーのポットを持ち、もう片手にミルクのポットを持つ。
そして、両手を自分の顔の高さまで上げて、ひとつのカップへと注ぐと、美味しいカフェオレのできあがり。そんな技を喫茶店で、あるいはテレビなどで観たことがある人も多いと思います。

 

つい先日、僕が老舗の喫茶店でコーヒーを飲んでいると、隣の席のお客さんがカフェオレを注文したので、久々にその技をライブで楽しむことができました。とても楽しい光景だったのですが、そのとき、僕の頭の中に“ひとつの疑問”が生まれました。注いでいるお店の人はコーヒーのポットよりも、ミルクのポットを“より高く”上げて、カップに注いでいたのです。

 

なぜ、両方同じ高さではないんだろう?
なぜ、ミルクをより高い位置から注ぐのだろう?

 

あまりにも気になって、僕はお会計のとき、お店の人に聞いてみました。
すると、お店の人は「そこはシンプルで、ミルクを高い位置から注いで、泡立ちをよくしているんです。口当たりが優しくなって、ミルクのまろやかさもより引き立てられるので、よりカフェオレが美味しくなるんです」と、優しく教えてくれました。そう、ただ飲む人を楽しませるだけでなく、カフェオレの味をよくするための工夫であり、プロの技でもあったのです。

 

これはすべての仕事において言えることですが、プロが見せる技には、見えているもの以上の意味と価値がある。プロの技に触れたとき、ただただ「すごい!」で終わらせず、その中にひとつでも「なぜ?」を探してみる。そして、プロと答え合わせをしてみる。そこにはきっと、なるほど! と唸る発見がある。さらに書くと、自分が想像もしていなかったことまで、おまけで教えてくれたりもする。

 

ちょっとしたことに興味を持ち、「教えてください!」と素直に聞いてみることで、自分のクリエイティブ脳が刺激されていく。これはとても大事なこと。そのちょっとしたことの積み重ねが、明日の自分の発想を研ぎ澄ませてくれると、僕は思っています。