自分の仕事は、自分でつくる

明日の仕事のヒントと、行動力の高め方

「今の会社に不満はあるけど、この仕事だけはやり切りたい!」は、ときに無責任になってしまう

今、自分が働いている環境(所属している企業)に対して、「正直、考え方は合わないし、自分とは方向性も価値観も違う…」と不満を抱きながら、それでも働いている人は少なくないと思います。世界中の経済状況が悪化しているご時世ですし、ひとりひとりに生活もあるわけですから、僕はそう思いながら働くことに対して、否定するつもりはありません。

 

でも、ひとつ…。

 

収入のためではなく、「この仕事だけはやり切りたい! 辞めるのは、そのあと!」と、自分の中にある“正義感”で働き続ける人もいます。その考え方も否定はしませんが、でも、僕が過去に見てきた中での話をすると、環境に対して不満を抱きながら仕事をしていても、パフォーマンスが発揮できないことが多い…。仮に自分が任された大事な仕事が“終わって”も、結果が出ないことが多いのです。

 

仕事は終わらせることが大事なのではなく、誰かが喜ぶ結果が出せるかが大事。その仕事にクライアントがいれば、大事な予算を捻出し、自分たちに仕事を発注してくれたクライアントが喜び、満足する結果を出せるかどうかが何よりも大事で、ただ無事に終わればいいわけではない。自分で結果を出せないなら、潔く引いたほうがよかったりもする。

 

そう、「今の会社に不満はあるけど、この仕事だけはやり切りたい!」という“正義感っぽいもの”や“責任感みたいなもの”は、ストレートに書くと、ときに無責任と言える行動になってしまうのです。大事なのは、その環境で、その会社で、今の自分の最高のパフォーマンスが発揮できるか? 心も体も、全力投球できる準備ができているか? そこに尽きると、僕は思うのです。