自分の仕事は、自分でつくる

10年後の「自分」と「仕事」をつくる、行動力の磨き方

そのひと言で、「他人事」が「自分事」に変わり、「よそ者」が「仲間」に変わる

昨日のトークイベントでも最後にお話をさせていただいたのですが、ニッポン手仕事図鑑を立ち上げ、編集長をやっている僕の意識を大きく変えてくれた、ある職人さんのひと言があります。

 

それは僕の母親とそんなに年齢も変わらない、長野県の伝統的工芸品、木曽漆器の職人さんの言葉です。

 

「後継者とは、必ずしも『作り手(=職人)』だけでなく、『使い手(=消費者)』も後継者。そして、『伝え手(=職人や商品の魅力や、産地のリアルを発信する人)』も後継者だと思っています。だから、あなたたち(ニッポン手仕事図鑑)も、伝統工芸の後継者なんですよ」

 

その言葉をもらってから、僕は「後継者の背中を押し、支える自分」ではなく、「後継者である自分」に変わりました。

 

そうすると、今まで見えていた景色が、同じ景色のはずなのに、映り方がガラリと変わり、思考も意識も行動も大きく変わりました。改めて書くまでもなく、後継者ではない自分と、“後継者である自分”では、同じ場所に立ち、同じ景色を眺めていても、映り方が大きく変わるのは当然のことです。

 

この言葉をもらったとき、僕はひと言の強さと大切さを改めて強く実感しました。
ひと言で「他人事」が「自分事」にもなるし、ひと言で「よそ者」が「仲間」になることもある。届けるひと言で、相手も変わり、自分も変わり、状況が変わる。
人とつながることが今まで以上に大事になってきた時代だからこそ、もっともっとひと言ひと言を、大事にしていきたいと思うのです。