自分の仕事は、自分でつくる

10年後の「自分」と「仕事」をつくる、行動力の磨き方

とっておきの「呪文」が生まれる瞬間

【リニューアルしました!】ぜひお聴きください!
ラジオ版『自分の仕事は、自分でつくる』

今、オススメの1冊!

最先端研究で導きだされた「考えすぎない」人の考え方

リアルタイムでは観ていなかったのですが、当日の夕方に創価大学のアンカー、小野寺選手が最後の最後に抜かされ、2位になったという箱根駅伝のニュースを読みながら、僕は少し息苦しさを覚えていました。

 

小学校最後の運動会のこと。
リレーでアンカーを任された僕がバトンを受け取ったとき、チームは10mほどリードしていてトップを独走。でも、2位チームのアンカーが同学年では敵なしの、ウサイン・ボルトのような圧倒的な早さを誇っている親友だったのです。

 

この差で負けたらシャレにならない…そんなプレッシャーの中で走りはじめたものの、思いのほか足が動かず、最後の最後で抜かれてしまい…。運動会後、教室に戻ってからも机に突っ伏し、クラスメイトから「よくやったよ!」「頑張ったね!」と声をかけられるたびに、辛さが倍増していったという苦い思い出があります。だから、小野寺選手の気持ちを少しはわかってあげられるかな、と。

 

で、本題。

 

心に大きな傷を背負っても、学校から家に帰ったらお腹は減るし、夜になれば眠くなる。その翌日にはまた野球の練習があり、少しでも早く走れるようにトレーニングもはじまる。そのとき、僕は思ったのです。もし逃げ切って勝っていても、同じように野球の練習はあって、早く走るためにトレーニングをする。「やることは、結局同じなんだな。だから、やるしかないんだな」と。

 

「良いときも、悪いときも、やることは一緒」

 

僕の中に、基本となる考え方が生まれた瞬間でした。
社会人になってからも、諸先輩方から同じような言葉をかけてもらっていたので、完全に自分の体に染み付いていますが、僕は日々、そしてほぼ無意識に「良いときも、悪いときも、やることは一緒」と心の中でつぶやいています。それが厳しい状況の中で、平常心を保つための「呪文」のようになっていたりします。

 

平常心を保ち、心を癒してくれる「言葉」は、もしかすると大きな挫折の中で生まれるものかもしれません。自分が呪文のように思い出す言葉を振り返ってみると、意外にも良いときではなく、悪いときに生まれた言葉であることが多いからです。

 

もちろん、人それぞれかもしれませんが、大きな挫折のときには、自分を支えてくれる言葉が生まれることがある。それを少しだけ意識しておくと、もしかすると明日の自分を支えてくれる「呪文」と出会えるかもしれません。