自分の仕事は、自分でつくる

明日の仕事のヒントと、行動力の高め方

伝わる話し方とは、心地よい「間」を覚えること

今日、盛岡一高で3時間の講座をやらせていただいたのですが、そこに僕はゲストとして、フリーランスのラジオディレクターの方をお招きしました。TOKYO FM、J-WAVEを中心に活躍されている大ベテランさんで、いつもお世話になっている方にご紹介いただいたのですが、これがもう、大正解。やっぱり、現場を知っている方の言葉には説得力があります。高校生たちにとっても、社会に出ていくうえでの大きな財産になったのではないでしょうか。

 

で、今日はその講義の中から、ビジネスマンの方にも役立つ話をひとつピックアップして、ご紹介したいと思います。

 

高校生のひとりが、「どのようなことを意識して、(収録したラジオの音源を)編集されていますか?」という質問をディレクターさんにしたところ、ディレクターさんは即答で「間を、大事にすることです」とお答えになりました。

 

ニッポン手仕事図鑑の映像でもそうですが、途切れることなく会話が続いていても、観ている人は少し疲れてしまう。ラジオも同じで、編集するときは聞き手が心地よい「間」を意識して、会話を編集する、と。だから、心地よい「間」を覚えてほしいというメッセージとともに、心地よい「間」を覚えるためには、落語を聞くといいですよ、というお話もされていました。

 

これは僕もまだまだなのですが、ビジネスマンの多くが、心地よい「間」というものを理解していないように思います。たとえば、プレゼンや会議で話すときも、「間」がなかったり、「間」の取り方が下手くそだったりすることで、話の内容が頭に入ってこない…というシーンに、日々遭遇していたりしないでしょうか。

 

伝わる話し方とは、流暢に話すことではなく、「間」を上手くつくることなのかもしれません。今はなかなか外出も難しい状況なので、ちょっと落語でも聴いて、次のプレゼンに備えてみましょう。