自分の仕事は、自分でつくる

明日の仕事のヒントと、行動力の高め方

「チームのスピード」は、“渋滞の原理”に似ていたりする

ご存知の方もいらっしゃると思いますが、知らない方のために書いておくと…。

 

高速道路での渋滞の原因のほとんどが、事故…ではなく、坂道やトンネルなどでドライバーがスピードを落としてしまい、その後ろを走る車のドライバーが近づきすぎると危ないのでブレーキを踏み、そして、その後ろを走るドライバーもブレーキを踏み…そして、また次のドライバーも…と、ブレーキ、ブレーキと連鎖することです。その結果、最後には後方を走る車が止まってしまい、渋滞になってしまう…。これが渋滞が起こる主な要因のひとつです。

 

チームでひとつの目標(=目的地)に進んでいくということも、高速道路をみんなで走ることに似ていると、僕は考えています。

 

一番早く目的地に到達するのは、全員が一定のスピードを維持しながら走ること。
事故が起こりそうなときに急ブレーキをかけることは致し方ないとしても、急にスピードを上げて、急に上げる前にスピードに戻そうとしても、やはりブレーキがかかる。スピードを上げるときも下げるときもブレーキを使わず、アクセルでコントロールできるレベルで加減していくのが、一番気持ちよく進んでいくわけです。

 

僕はよく急発進、急ブレーキをしてしまうので、リーダーとしてはまだまだ未熟なのですが、優秀なリーダーはチャンスを見つけたら徐々にスピードを上げて、危険を予測したときは、早めに、そして少しずつ減速をしていく。そう、チャンスもピンチも早め早めに予測できる。そして、良いときも悪いときも、走る速度を変えない。坂道やトンネル(=ピンチや逆境)がやってきても、リーダーとして勇気と知恵を振り絞り、同じスピードで先頭を走り続ける。つまり、ピンチもチャンスも予測が早く、良いときも悪いときも同じスピードで走れるリーダーがいるチームは、早く“目的地”に到達できるのです。

 

もちろん、チームで進んでいくためには、後方を走るメンバーの意識も大事。リーダーの視野が広ければ広いほど、ついていけないメンバーがいたら、リーダーはブレーキをかける。リーダーについていくメンバーも、先頭を走るリーダーにブレーキを踏ませないスピードで走る努力は必要なのです。