自分の仕事は、自分でつくる

10年後の「自分」と「仕事」をつくる、行動力の磨き方

スピーディな決断には、「◯◯」と「◯◯」が必要だ

ニッポン手仕事図鑑には、「PRチーム」という通称のチームがあります。
現在は僕を含めて4人のメンバーがいるのですが、年明けにまたひとり新しいメンバーが加わるため、5人のチームになります。ミッションとしては、ニッポン手仕事図鑑の認知度と可能性を広めていくチーム。新しいコンテンツを考えたり、自治体や民間企業への企画提案をしたりと、とにかく忙しいチームです。

 

そんなPRチームのメンバーはテレワークの導入や地方出張も多く、コミュニケーションが不足することが多々あるため、毎週1回の定例ミーティングを行っています。そこではタスクの進捗報告だけでなく、プチ勉強会的な時間も設けていたりもします。

 

で、前回のミーティングで僕がメンバーから質問されたのが、「なぜ、決断が早いのか?」というものでした。
というわけで今日は、スピーディな決断に欠かせない「ふたつの“◯◯”」について、ちょっと書いてみたいと思います。

 

まずひとつ目の「◯◯」は、『情報』です。
個人的な話になりますが、僕がまだ20代半ばの頃、父親がくも膜下出血になりました。つい先ほどまで元気だった父が、明日には手術をしなければならない…。僕ら家族は突然、そんな状況に置かれたのです。

 

手術にはふたつの方法があって、どちらがベストだったかは終わってみたあとの結果論でしか言えず、過去のデータでは3割は亡くなり、4割は障害が残り、残りの3割だけ健常者に戻れる、と。僕ら家族の選択によって、父親のその先の人生が変わる。母親も相当動揺していたので、決断するのは長男の自分しかいませんでした。

 

ただ、すぐに決断しないと最悪の事態になる…と言われたものの、僕はなかなか決断ができなかった…。でも、お医者さんに短い時間の中で、できる限りの“あらゆる情報”を提供してもらった結果、僕は決断することができました。結果、父親の手術は成功して、健常者として今も元気に暮らしています。

 

その経験もあってか、僕は決断するためには『情報(=データ)』がとても大事だと考えています。逆に、決断ができないということは『情報』が足りないということなので、すぐに決断するための情報を集めるようにしています。

 

そして、ふたつ目の「◯◯」は、『視点』。
以前ツイッターでも有名になった、『猫のお寺の知恩さん』というマンガに出てくるおばあちゃんのセリフがあります。結構有名になったのでご存知の方も多いと思いますが、そのセリフとは『どんな良い人間でも、きちんとがんばっていれば、だれかの物語では悪役になる』というもの。

 

実は決断もこれに近いと思っていて、誰か視点では素晴らしい決断でも、誰かの視点では最低の決断になることがある。たとえば、最近のGoTo関連の政府の決断もそれに近いかもしれません。中止という決断は、誰かにとってはよい決断でも、また別の誰かは涙を流しているかもしれない。そういうことです。つまり、決断とは、誰の『視点』で決断するかを、まず決めることが大事。あらゆる人の視点を持ったままだと(視点がぶれていると)、決断はできないのです。

 

僕は結構、決断が早いと言われますが、それはきっと、このふたつを日々意識しているからだと思っています。『情報』と『視点』。何かを決断するとき、とても大事なことだと思うのです。