今日は久々に、大学で授業を行いました。成蹊大学の皆さん、今日はありがとうございました!
はじめてのオンライン授業だったので、なかなかペースがつかめず噛み噛みだったのですが(それはいつものことか…)、オンラインならではの距離感もあり、楽しい時間を過ごさせていただきました。
僕は「いつか教育に携わりたい」と、ずっと思っていました。
それはただ「先生になりたい!」ということではなく、今までに学んできた“伝え手”としての経験を若い世代とシェアすることで、地域や伝統工芸の未来に少しは貢献できると考えていたからです。だから、微力ではありますが、学生さんに教える機会をいただけること、学生たちの背中を押せる機会をいただけることに感謝しています。
で、今日の本題。
そもそも大学受験に全滅して、大学にも通っていない僕が、どうして大学で授業をすることができるのか? 今日はそんなお話をしたいと思います。
僕は2014年10月から毎日ブログを更新していますが、そのブログを成蹊大学の先生がたまたま見つけて、定期的に読んでくれていたのです。そして、2017年2月、ニッポン手仕事図鑑の2周年感謝イベント「えん会」にわざわざ来てくれて、そこではじめて、成蹊大学の先生がブログを読んでくれていることを知りました。
そのとき、先生が「いつか学校に来て、学生と話してあげてください」と言ってくれたので、僕は“その瞬間”、「1回でいいので、授業をさせてくれませんか?」と逆オファーをしたのです。大学の授業のイメージもまったく湧いていなかったし、大学の授業を受けたこともなかったのに…です。先生もその場で「ぜひぜひ!」と言ってくれて、その年の6月、僕は人生ではじめて、大学の教壇に立ちました。先生とお会いしてから、たった4ヶ月後のことです。
チャンスや夢というものは、僕はここにいるよ! こういうことをやっているよ! と地道に情報発信を続けて、誰かに見つけてもらったとき、躊躇せず、手を挙げてみることだと僕は思っています。そう、その繰り返しの数だけ、チャンスは巡ってくる。そして、小さな勇気を振り絞った人にだけ、応援してくれる人も集まる。
僕が学生さんに伝えたいのは、結局はここなのです。