自分の仕事は、自分でつくる

明日の仕事のヒントと、行動力の高め方

「即答力」と「アドリブ力」を磨くためには、“自分事化”することが大事

ごくごくたま〜にですが、企画会議やミーティングが終わったあと、同じ場にいた人から「なぜ、即答できるのか?」「なぜ、そんなにアドリブでアイデアが出てくるのか?」と質問されることがあり、ついでに「どんな“トレーニング”や“勉強”をしたら、そういうふうになれるのか?」と聞かれたりすることがあったりします。

 

自分を評価してくれたうえでの質問なので、少しは“それっぽい”答えを返したいと思うのですが、でもこれは、センスがあるわけでもなく、能力が優れているからでもなく、豊富な経験があるからでもありません。そして、特別なトレーニングや勉強をしているわけでもないのです。ただただシンプルに、すべてを「自分事(じぶんごと)」にしているから。それだけだと思っています。言い換えると、「自分事」にできていないことについては、即答もできずに、アドリブも効きません…。

 

僕が30代の頃に気づいたことですが、目の前に起きていることや自分の仕事を「自分事」にできるようになると、思考も深くなり、視野も広くなる。結果、面白い発想やアイデアも出てくるようになり、先回りで考えることができるようにもなって、行動のスピードも上がり、リスクも回避できるようにもなる。そう、反対に「自分事」にできないと深く考えることも、視野を広く考えることも、先回りしてスピーディに考えることもできないのです。

 

「即答力」や「アドリブ力」を鍛えたいと思ったとき、多くの人はトレーニングや勉強をしようとします。でも、その前にやるべきことがあって、それが「自分事」にすることです。僕は日本が大好きで、個性豊かな町が大好きです。だから微力ではありますが、ひとつでも多くの町を元気にしたり、町の人たちの笑顔が増えるお手伝いがしたい。

 

そこにつながるお仕事をいただき、プロジェクトを進めていくとき、他人事で考えて動いてもうまくいくはずもなく、むしろ町の人たち以上に「自分事」で考えて、覚悟を持って挑まないと、逆に町から笑顔や元気を奪ってしまうことになるのです。だから、「自分事」にする。僕は突出した実力はありませんが、もしかすると「自分事」にすることは、ほんの少し人より得意かもしれません。

 

「自分事」にすることは、センスを磨くより、経験を積むよりも大事なこと。そう、だからこのブログのドメインも「jibungoto.work」にしていたり…。自分の仕事を自分でつくるために必要なのは、自分の仕事を、まず「自分事」にすることなのです。