自分の仕事は、自分でつくる

明日の仕事のヒントと、行動力の高め方

3年を1年にする「努力」と「工夫」を怠ってはならない

僕がはじめて就職した会社は、フリーペーパーの編集プロダクションでした。
入社してすぐに、「3年間でここまでやれるようになって、次のステージに進もう!」と決めて全力で走り続けた結果、約2年半で自分が考えていたスキルを身につけることができたので、次の会社へ転職する決断をしました。

 

僕が最初の会社に入社してよかったなぁと思ったのは、社員の方たちが「自分で学ぶ」という意識が強かったこと。毎週入稿があり、それはそれは忙しい現場だったのですが、深夜に入稿作業を終えたあとでも、自分自身のために勉強をはじめるスタッフが多かった(今の時代だと考えられないかもしれませんが…)。

 

「石の上にも3年という。しかし、3年を1年で習得する努力を怠ってはならない」

 

まだ20代前半だった当時、上記の松下幸之助さんの言葉は知りませんでしたが、自然とこれを強く意識をして、努力をしていました。そう、3年のうちに…と考えていましたが、せっかちでもあるので、一刻でも早くと考えて、“努力”と“工夫”を続けていた。それは先ほども書いたように、周囲のスタッフの雰囲気に押されたということもありますが、その結果、次の会社で師匠と出会うことができたわけです。もし、僕が次のステージに行こう! と決めたのが(スキルを身につけるのが)半年遅かったら、師匠と出会うことはなかったし、その先の未来も変わっていた(はず…)。

 

いつまでに、と目標を設定して、自分を磨き続けることは大事なことです。でも、そこからさらに時間を短くする“努力”と“工夫”を続けることは、もっと大事。それができれば、自分を磨く時間に猶予が生まれ、新しいチャンスにも恵まれるのです。