自分の仕事は、自分でつくる

明日の仕事のヒントと、行動力の高め方

「テクニックがない」のでなく、「地道にやっていない」だけ

たとえば、ブログ。
「一生懸命書いているのに、全然読まれない!」と嘆く人たちがいますが、そう嘆く人たちの多くはすぐに「集客のテクニック」や「SEOの知識」などに意識がいってしまう…。それは必ずしも悪いことではないのですが、僕が見ていて「う〜ん…」と思ってしまうのは、読者が本当に読みたい記事はなにか? を丁寧にリサーチすること、どのような切り口で届けるべきかを本気で考えること、その切り口で面白く書ける文章力を磨く努力などが、“完全に抜け落ちてしまっている”ということです。

 

そう、テクニックや知識がない…という方向に“逃げる”よりも先に、まず目を向けるべきことがある。それが、地道にやっているか? ということです。

 

正直、僕も時々(=心の体力が落ちているとき)「地道に、丁寧にやる」から逃げて、テクニックや知識に走りそうになります。そのほうが、楽だから(成果が出ないことがわかっていても…)。誤解がないように書いておくと、テクニックや知識は大事。でもそれはすべて、「地道に、丁寧にやる」という土台の上に成り立つものなのです。

 

テクニックや知識は、消費期限が短い。
でも、地道に積み上げて身につくこと、得られること(それを世の中では「本質」「信頼」と呼んだりします)は、そう簡単には腐りません。そして、積み上げてきた基礎があることによって、時代の変化に対応する力も、新しいものを吸収する力も身につくので、今持っているテクニックや知識が腐っても、自分自身の“鮮度”は保てるのです。

 

情報過多の今の時代は、『地道にやる前に、テクニックを学ぼう! 楽して、成果をあげよう!』という方向に人々を流そうとします。この波に飲まれると、必要とされる期間が短い人材になってしまう…。僕はこれが、本当に怖かったりします。

 

冷静になって、自分の周りを見渡してみてください。成果を上げている人は、テクニックや知識“だけ”で仕事はしていないはず。間違いなく、地道にやっているのです。見えるところでも、見えないところでも。