昨日の深夜、こんなツイートをしました。
手仕事図鑑の映像は、
— 大牧圭吾|ニッポン手仕事図鑑 編集長 (@by_waterman) September 14, 2020
情報発信のためだけに
つくっているわけではない。
自分たちの仕事は
取り上げてもらえる
価値がある仕事で、
素晴らしい映像にして
もらえる仕事なんだって、
ひとりひとりの職人さんに
そう思ってもらいたいのです。
それも、僕らのミッション。
ニッポン手仕事図鑑がなぜ、映像をつくるか?
そのストーリーを話すと90分の講義ができてしまうくらいのですが、ざっくりとひと言でまとめると、“ニッポンの手仕事を、残していく”ため。
ひとりでも多くの人に映像を観てもらうことで、商品を手に取ってもらえたり、新しい販路が開拓できたり、テレビや雑誌の取材が来たり、後継者になりたい! という人が現れたり…。手仕事が残っていくためには、知ってもらい、買ってもらい、つくる人が増えなければならない。微力ですが、そのお手伝いができればと、ニッポン手仕事図鑑を立ち上げました。
でも、2015年の1月にリリースをして、それから5 年以上、地道に続けてきましたが、僕らの仕事は「情報発信」だけではないと気付かされました。
そう、僕らの仕事は…。
職人さんひとりひとりが、「自分たちの仕事は“注目”してもらえる価値がある仕事で、素晴らしい映像になる仕事なんだ」と思ってもらうためでもあるのだと、日々の取材を重ねているうちに、気づいたのです。
僕らが外野からワーワーと騒いでいても、職人さんたちが本気にならなければ、その技術や文化は未来に残ってはいかない。商品も売れないし、後継者も生まれない。僕らの仕事は情報発信だけでなく、職人さんたちが「もう一歩、やってみよう! 未来につなげていこう!」と思えるように、ほんの少しだけど元気や勇気を与えて、背中を押す仕事でもあるのだな、と。今はそんなふうに感じるのです。
5年やってきて、気付かされたこと。
「自分の仕事の意味は?」と自問自答している人も多いと思いますが、その意味なんて、はじめる前にはわからないし、はじめてからもしばらくはわからない。だから、まずは続けてみることが大事だと思うのです。大丈夫。そう遠くない将来、きっと見えてくるはず。ひとつの仕事にはいくつもの「意味」があって、いくつもの「価値」があるんだな、と。